令和3年から現在まで、ABEMAアニメ(無料)で視聴した数々の国産アニメ

 

について、忘備録程度に書き残してみたくなった。

 

【制作年】

第壱期 2014年 全13話

第弐期 2017年 全26話

O A D 2015年 全7話

 

【ジャンル種別】

ブラック・コメディ、ダーク・パロディ

 

【視聴後の感想】

アニメって、その全てが作者によって創作された作り話だ。

見知らぬ誰かさんの作り話には興味がない人はアニメなんか最初から

観ないと思う。

 

小説は色々と読んできた私がアニメに嵌ったきっかけは、その脚本の

質の高さに気が付いたからだが、面白くないアニメはその脚本が非常

にグダグダなので第3話で止めてしまった作品も少なくない。

 

日本の地獄が題材のアニメと知って、企画倒れになるのかな?と思った

が、その脚本の質の高さに驚いてしまった。

 

地獄のお話なので、大魔王(閻魔さま)、鬼人、鬼と獄卒たち、そして

亡者が登場して物語が生み出されていくのだが、地獄に居る鬼人や神たち

が現代の様子をテレビで視聴していたり、時々は視察と称して遊びに

来ていたりするという設定なので、彼らは千数百年も存在するのに、

現在日本の事情通でもあり、昔のことしか頭にない隔世の存在と異なる

という点が物語のミソになっている。

 

日本の地獄を題材に、童話・童謡・古事記・民間信仰など様々な物語の

登場人物たちを引っ張り込んではコスり倒していく。

 

有名な桃太郎、一寸法師、源義経、さらには神話に登場する神々でさえ

コスり倒してコメディに仕立てあげていく。

 

内容自体ナンセンスといえばナンセンスだが、笑わせる仕掛けが二重構造

(あの世とこの世)なので、自身が知っていた童話や神話といったものが

虚仮にされていくのが分かると観るのを止められなくなっていた。

 

このお話のバックボーンは、閻魔さまに仕える筆頭部下の鬼灯(ほおづき)

が一手に担っていて、この彼が真顔で周囲に突っ込みを入れていくのに、

私たちが生きる現世ではボケにもなっているので笑えるシーンが多かった。

 

鬼灯のアップ

 

あと、登場したキャラクターを使い捨てにしていない点は非常に好感が

持てた。例えば、桃太郎。

第壱期と第弐期のそれぞれ前後半に登場する。

忘れた頃に再びコスり倒してくれるので大笑いできてしまった。

 

 

あと、舞台が日本の地獄とあって絵だけで出オチなんて出来てしまう。

フザけたナンセンスパロディだが、そんなおフザけが好きな人には

たまらない作品だと思う。

 

【鬼灯の冷徹 ノリの良いテーマ曲】

鬼灯の冷徹 第弐期 オープニングテーマ曲

「大!地獄地獄節」