午後10時頃。 大阪市内は雨が降っていた。

 

天気予報は的中したってコトだ。 おめでと~。

 

なぜ、外の天気が雨だったのを知ったのか。 ちゃんさまが脱出したからだった。

 

 

家の中を見て廻るが何処にもいない。 そしてちゃんさまの運動靴がない!

 

もし、駅へと続く暗くて細い道に入っていかれたら発見できない。

 

私は慌てた。 そして、こんなコトをぼんやりと考えていた。

 

(今から捜索願出すって、マジ勘弁。 雨降ってるやん)

 

 

幸いにもちゃんさまはマンションの敷地内で確保できた。

 

駐車場の方に向かって歩いていて、そこから折り返して敷地内で行ったり来たりを繰り

 

返していた模様だ。

 

 

ちゃんさまがアルツハイマー型認知症を発症して以降、10回以上失踪・外を徘徊

 

されて、その度に警察のお世話になってきた。

 

不穏状態になると、たぶん自分が何処に立っているのかも分からないらしい。

 

そんな危なっかしいちゃんさまを自宅軟禁できるノブ補助錠を愛用している。

 

 

 

 

 

 

ところが、この補助錠。 脱着が非常に面倒くさい。

 

 

ノブに着ける場合、外す場合に正しい使い方はその都度、暗証番号のダイヤルを回して

 

絶対に他人が脱着できないようにしなければいけないのだが、緑内障治療中でモノが

 

見辛い私はダイヤルを回すことなく、暗証番号に合わせたまま脱着して使っている。

 

 

今回、コレがちゃんさま脱出の原因になった。

 

ノブ補助錠を触っているうちにロック解除に成功してしまい、ドアノブに直接手を掛けて

 

扉を開けることができた模様。

 

雨が降ってても、家から出たがるちゃんさま。 手に負えない。