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空っぽを満たす旅
母・樹木希林と
父・内田裕也を
たてつづけに喪った。
人生の核心的登場人物を失い
空っぽになった私は
人と出会いたい、と切望した。
5年間の心の旅路を映す
15人それぞれの人との“対話”エッセイ
著は内田也哉子さん。
常に、自分の名前の前に、親の名前が付けられるという生き方を
余儀なくされた人。
親子だから・・勿論そうかもしれない。
独特の個性のご両親を持った也哉子さん。
でも、ご両親に振り回されるでもなく、どっしりと、そして、ゆったりと、
これまた独特の個性で輝きを放っていたんだと想います。
15人の方のそれぞれの個性が、也哉子さんを通して、
より深みを増していく。センスというのか、研ぎ澄まされた感性というべきか。
深い深い。也哉子さんを通しての15人の方々を、
私は大好きになってしまいました。
すごい才能だね。
この本を通して、どこか空っぽだった自分の近頃の心情を、埋めてくれる旅に
なったようです。
また、心が空っぽになったら、也哉子さん。
貴女に会いに来ます。