現在ベナンで、友人のNGOの手伝いをしています。
活動内容は村落部の支援がメインですが、
友人も私も医療者ということで「家族計画」の普及も行っています。
この「家族計画」という言葉は…
思いのほか認知度が低いことがわかりました。
出産後のお母さんたちに、退院前にこういった話をするのですが
「初めて聞きました」
という方が大多数です。
医療者が「生涯を通じた性と生殖に関する健康」を支援するものの中に、家族計画が含まれます。
ご夫婦がいつ、何人子どもを持つか、持たないかということに関する計画、といったところでしょうか。
いわゆる「避妊」も含まれます。
何かと議論の絶えない話題です。
詳しく知りたい方はこちらから
日本家族計画協会の公式HP:
日本でも海外でも、
この「家族計画」という言葉を聞いて、
「子どもの数を制限する」といったネガティブな印象を持つ方も多いよう。
以前、ベナンの乗り合いタクシーで同乗した男性に、NGOのことを聞かれ、家族計画の普及と話すと、
突然火が付いたように怒り出しました。
「俺たちの国の子どもの数を減らして、人口を操作しようとしているのか!!」
と怒鳴られました。
他の乗客や運転手も同調して、狭い車の中がカオス状態になり車を降りたことがあります。
ベナンよりも治安の悪いレッドゾーンの国で仕事をしたことがある私ですが、
アフリカで身の危険を感じたのは、この時が初めてでした![]()
なぜ家族計画を推進するかというと、
女性の健康を守るため
女性の子どもを産む・産まないの意思を尊重するため
女性とその伴侶に子どもを産む・産まないの選択肢を持ってもらうため
…
だと思っています。
アフリカでは、妊娠出産が原因でたくさんの妊産婦さんが亡くなっています。
ベナンでは、49人に1人の妊産婦が亡くなる計算になります。
そして子どもの数は多ければ多いほどいい、という伝統的な考え方が根強く残っています。
でも、本当は当事者の女性がそれを望んでいないとしたら…
私はベナンで資格の互換性上、直接患者さんに処置・施術ができないので、
ベナンの大手のNGOと協力しています。(ABPF:https://abpf.org)
今朝、家族計画について話を聞きたいという女性が私の家に来ました。
ご夫婦でよく話してもらい、明日また来ると言うことでした。
彼女がどんな決定をしても、それを尊重したいと思っています。