「分かりました。失礼致します」
丁寧に礼をしてから部屋へ入ってくる使用人さん。
「お呼びしてしまってすみません。美琴様のご友人、可代子様についてお聞きしたいのですが……」
「はい、可代子様にはとてもお世話になっておりました。ですが……可代子様の事でしたら奥様にお聞きになられた方が宜しいと思われます」
「美琴様には秘密にしたいのです。実は、美琴様の為ではなく、可代子様の為に化粧品をお作りして差し上げたいと思っていますので」
使用人さんが、一瞬怪訝そうな顔をする。
「お言葉ですが妃さ「では!!!」
反論しようと口を開く使用人さんの言葉を遮る様に、口調を強くして言う。
「では、貴女だったら大切な方が亡くなられた時、“自分の為のもの”が欲しいと思いますか?“その人の為のもの”が欲しいと思いますか?」
Candyからの投稿