ありすいんぶろぐーらんど -15ページ目

ありすいんぶろぐーらんど

のほほんとブログやってきます(●´`)ノ




「分かりました。話を通しておきます」



「お願いしますね。妃さんのアイディアには感動させられました」



「ッ、ありがとうございます!!」



「ではお二方、詳しい契約はまた後日。遠方までいらしてくださりありがとう。 ━━━お二方をお送りしてくださる? 」



ドアの方にはいつの間にいたのか、使用人さんが立っていて、美琴様の指示にかしこまりました、と礼をする。



「失礼します、美琴様」



さっさと荷物を纏め、立ちあがる梶本雪也。


私も後を追うように立ち上がり、美琴様に一礼して立ち去ろうと ━━━するが、


「妃さん」


という美琴様の言葉で足が止まった。



「葵さんに言っておいて欲しいことがありますの。『“Produit”社は優秀な人材が集まっていますね』、と」



葵……社長の、高嶺葵さんのことだろうか。



「社長と……お知り合いですか?」



「ええ、葵さんと、……“Compania”社社長、零さんは私の最初の教え子なの」



「……存じております。美琴様は美容学校の教授をなさっていたのですよね?」



同じく足を止めて会話を聞いていた梶本雪也が口を挟む。



「まぁ……教えたときは私も社会人1年目。まだ“専任教師”という立場でしたけどね」



梶本雪也にそう返事を返し、懐かしむように遠目を見ている。



「 ━━━分かりました。社長も、喜ぶと思います」



静寂を破る様に、そう発する。



「ふふっ、引き止めてしまってごめんなさいね。お帰りの際はお気を付けて」



お金持ちなのに謙虚で、礼儀正しい人だと思いながら屋敷を後にした。



Candyからの投稿