ジャック・ニコルソン(Jack Nicholson、1937年4月22日 - )は、アメリカ合衆国の俳優、プロデューサー、映画監督。ジャック・ニコルスンと表記される事もある。

デビューから今日に至るまで計12回のアカデミー賞ノミネート経験(主演8回、助演4回)と3回の受賞歴(主演2回、助演1回)を持つ。アカデミー賞に12回のノミネートは男優としては最多で、また1960年代、1970年代、1980年代、1990年代、2000年代と各世代毎にノミネート経験を持つ俳優三人のうちの一人(残りの二人はマイケル・ケインとポール・ニューマン)でもある。ゴールデングローブ賞も計7回受賞し、1999年に功労賞を授与され、俳優として多くの俳優に多大なる影響を与えた。

―Wikipedia から

 

 

       『イージー☆ライダー』(字幕版) 1969年 アメリカ


1960年代後半のアメリカが舞台。カルフォルニアの南から東岸南部のニューオートランドへ旅をするライダーのロードムービー。

【ストーリー】主人公、キャプテンアメリカ(ピータ―・フォンダ)と連れのビリー(デニス・ホッパー)。サングラスに口髭のスタイル。二人は、麻薬密売で大儲けする。フロリダで、ゆっくり過ごすことが夢だ。まずは、謝肉祭(カーニバル)まで着ければと考え、ハーレーという大きなバイクに乗り込む。国旗のマークが施されている。腕時計を放ち、出発する。

道中は、荒野にサボテンの景色が続く。音楽が気分を盛り上げる。修理に立ち寄った農家、ヒッチハイクで乗せた男の集落などに滞在しながら旅は続く。

途中、小さな街で「無許可デモ」逮捕される。ここで、弁護士のジョージ・ハンセン(ジャック・ニコルソン)の助けを借り釈放。旅をともにする。焚き火を前に語り合う。アメリカ人は、個人の自由についてはいくらでも喋るが―自由な奴を見るのは怖い。怖がらせたら?非常に危険だ―。


分断統治がテーマ。


南北戦争の終結は、1865年。ここから100年もの時間が経ちながら、南部の白人にとってその経済基盤である奴隷制を失った喪失感が垣間見える。経済は崩壊し、今も田舎町として鬱屈した気分が、いつ暴発するかわからない。公民権運動、ベトナム戦争、彼らの報われない愛国精神は、より弱者への攻撃へ向かう。そんな折、長髪にハーレー、五十の星が連なる国旗の男たちが訪れる。県境で襲う計画が、短絡的で恐ろしい。

 牢屋にあった標語。”イエスは永遠に変わらない” これを、南部は永遠に変わらないと変えるとドキッとする。

旅で知り合ったバックパッカーの集落。女性が声を出して読んでいた文章。
”開始は不幸を招き” ”持続は危険を招く” ”変化への要求は時に無視しても” ”無理からぬ不平には 必ず耳を傾けよ”
 

キャプテンアメリカ ”神が不在なら発明する必要があった” ここに、融和の可能性を感じた。


薪火での会話とバイクでの旅。シンプルでかっこいい。容易に変えられない、現状の問題意識を示すのが、やっとだと感じました。


アメリカの分断統治は、自国でも行われているんですよね。私はそう感じました。


この映画から60年あまり。ますます分断が進むのは、支配のゆらぎだと考えられます。

歳入 約6兆110億ドル(2022年度)     806兆円
裁量的経費 1兆6,880億ドル(28.1%)  226兆円
(国防関係費 7,560億ドル(12.6%)   101兆円 世界の三分の一 配分も大きい
 非国防関係費 9,320億ドル(15.5%)) 125兆円

義務的経費 4兆180億ドル(66.9%)

 

外務省 アメリカ 2022年度予算教書
https://www.mofa.go.jp/mofaj/na/na2/us/page23_003047.html


弁護士のジョージ・ハンセン(ジャック・ニコルソン)、麻薬を吸ってUFOを語るシーン。

「なぜ見せないかって?見せたらパニックになる 地球には指導者がいる 情報の公表は彼ら次第だ その彼らが情報を抑えているんだ 現体制がグラつくからさ 地球にいる金星人は― 全階層の人と接触しているあらゆる人間とだ 現体制に与える衝撃を和らげようと― 金星人は全階層の人と接触して忠告している 人間が神のように 自分を制御できれば― 人間は飛躍し 平等に進化できるんだ」


バイク旅行はすごく楽しそうでした。音楽はあまりにも有名ですね。初めて鑑賞でき、楽しかったです。

キャプテンアメリカ(ピータ―・フォンダ)、ビリー(デニス・ホッパー)、ジョージ・ハンセン(ジャック・ニコルソン)の演技はとてもリアルに感じました。キャラクターもしっかりしていました。メガネがかっこいい。いろいろな角度から鑑賞できそうです。ピタ―・フォンダが、企画、制作もしている。父、ヘンリー・フォンダは、「怒りの葡萄」の主役トミー。このロードムービー繋がりが、興味深かった。

 

 

1969年カンヌ国際映画祭新人監督賞を受賞し、第42回アカデミー賞で助演男優賞と脚本賞にノミネートされるなど高い評価を得た。1998年にはアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録された。ーWikipedia