チラデンテスの名は19世紀末からブラジル独立の英雄としてブラジル中に知られるようになった。彼が処刑された4月21日は、1889年にブラジルの祝日に制定されている。-Wikipedia

 

かっこいい英雄をご紹介します…

 

「リベレイター 南米一の英雄 シモン・ボリバル」

  2014年   スペイン・ベネズエラ  伝記・歴史・社会派ドラマ

南米の独立戦争の指導者であるシモン・ボリバルを描いた2013年のベネズエラ・スペイン合作の映画です。主演はエドガー・ラミレス。


「エビータ」 1996年 アメリカ  ミュージカル・ドラマ 
アルゼンチンの政治家エバ・ペロンの生涯を描いた1996年のアメリカ・アルゼンチン・イギリスの合作映画です。主演はマドンナ。


「エル・ノルテ 約束の地」 1983年 アメリカ・イギリス合作 社会派ドラマ
グアテマラ出身の兄妹が、アメリカに移住するまでの物語を描いた作品。映画は独立とは直接的には関係ありませんが、グアテマラ内戦の影響を受けた南米諸国の現状を描いた作品であり、社会的なメッセージ性が強いです。


「夢のアンデス」 2019年 チリ・フランス  社会派ドキュメンタリー
1973年に起こった軍事クーデターで誕生したピノチェト政権の弾圧の記憶や、新自由主義経済政策による負の遺産が、今なおチリ社会に大きな影響を与えていることを描いた映画です。美しいアンデス山脈の映像と共に、チリ社会の苦悩が詩的に描かれています。南米ドキュメンタリーの巨匠パトリシオ・グスマン監督作品。「光のノスタルジア」「真珠のボタン」に続く、チリ弾圧を描いた3部作最終章。

 

「瞳の奥の秘密」 原題 El secreto de sus ojos 2009年 アルゼンチン サスペンス・スリラー・ドラマ
1983年にかけて起きた「汚い戦争」と呼ばれる軍事政権による人権侵害や失踪事件を描いた映画です。現代でも、アルゼンチン社会においてこの時期の歴史や事件は未解決のままであり、影響が残っています。第82回アカデミー賞外国語映画賞。


「ビクトル・ハラ」 原題 Victor Jara: The Right to Live in Peace 2019年 ドキュメンタリー
ビクトル・ハラの生涯と音楽活動、チリ政府軍による拷問と殺害されるまでの出来事が描かれています。また、ビクトル・ハラの音楽も多く使用されています。


南米はハリウッド映画の影響も大きいですが、各国に映画産業があり、それぞれの国で、どちらも楽しまれているようです。また、国際的な賞を受賞するような映画も制作されています。しかし、過去の親米反共軍事独裁政権下では「歴史的な英雄」は政府の圧力で制作できませんでした。民主化された近年では、真の英雄である無辜の市民の抵抗や闘いの作品が数多く制作されています。また、社会問題を扱ったドキュメンタリーや歴史ドラマも多数制作されているようです。そして、コメディ映画、アニメ映画も多様にあるようです。機会があれば、ご紹介します。

 

なお、韓国においても軍事独裁政権から民主化されたのち、大きく映画産業が発展しました。この点も共通点としてみると興味深いです。映画は大きな影響力がありますね。

 

ここまで、ご覧いただきありがとうございました。