香りを感じるのはどこか?
と聞かれると たぶん
「鼻」
と、答える方多いのではないでしょうか?
「鼻」で香りを嗅ぎますが
感じるのは
「脳」
簡単に言うと、
鼻(嗅覚)で香りを察知(受容)したら、神経が脳までその情報を運び届けます。
脳にいくまで、様々な場所を転々としていきます。
神経も忘れてはならないものなんですよね。
神経があってこそ、このルートはなりたちます。
なのに・・・ここまでの時間、1秒なんてとんでもない
わずか0コンマの世界です
そして脳の場所を大きく2つに分けると、
感覚を受け取る脳
本能行動を調節する脳
とあります。
「かおり」は、本能行動を調節する脳=大脳辺縁系にある「海馬」でキャッチされます。
ここは記憶をつかさどる場所。
「かおり」を嗅いで「懐かしい思い出」「なんだかいい気持ち」「なぜか哀しい気持ち」「いい香り」
「好きじゃない香り」など様々な感情が
わき起こったり蘇ったりすることありませんか?
鮮明だったりあいまいだったり、程度の差はありますが、記憶というのはそんな簡単には消えない
ものです。
「かおり」で受ける印象も人それぞれ。
本当に面白いですよね。
それは「海馬」が持っている記憶や空間学習能力のためのものです。
さらに「海馬」によって、私たちの記憶情報が感覚とが照合されると、「扁頭体」という場所に進みここ
で、私たちの情動がどのようになされるかを決められるのです。
例えば、
飲水・摂食
性行動
内臓機能の調節
ホルモンの調節
情動行動(感情)
などなど
「かおり」からもたらされる作用で、私たち人間の身体はここまで繋がっていきます。
引き起こされる、私たちの感情・行動や身体に受ける影響も人それぞれ全然違う。
もちろん「かおり」から受ける私たちへの影響は一つのきっかけです。
ですが「かおり」の力ってすごいですね。
そして、私たちの身体ってすごいですね。
驚かされることばかりです