AW 第32回オークションの出品物と類似のタイプを挙げてみる(その2)。

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■アンティオコスⅠ世のテトラドラクマ銀貨(280-261 B.C.)

 

表面は、紐冠を付けたアンティオコスの右向きの頭像、容貌は中年。

裏面は、左向きでオンファロスに座るアポロン、一本の矢を持つ。右にΒΑΣΙΛΕΩΣ、左にΑΝΤΙΟΧΟΥ、左右にモノグラム。

 

 

 

 

 

 

《データ》

カタログ番号:Sear6866

年代:280-261 B.C.

発行枚数:-

重量:16.85g

材質:銀

状態:(某社)VF

※《GREEK COINS AND THEIR VALUES VOLUME・2 ASIA and AFRICA》(著:David R Sear、発行:Spink)より。

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■アンティオコスⅠ世、中年バージョン

 

アンティオコスⅠ世は年代別に3つのバージョンがあるらしい。この中年(英語でもmiddle-agedと書いてある)バージョンはよく見かけるものだ。

 

今回のAWで出品されていた以下も同じく中年バージョンである。

 

落札価格はお値打ちだったのではないかな。表面は黒錆もあって少しぼやけた印象だが、裏面の状態はとても良い。

余り入札価格が伸びないようだったので自分も入札しようかと思ったが、後ろに気になるコインがあったので止めにした。そもそも状態は抜きにして同じタイプを持っているからね。

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■「いい加減気付いて下さい。そのパターンで成功した事、一度もないんです」

#元ネタ『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦』早坂愛のセリフ。

 

下見に行ったのだが、去年の8月のHeritageの出品物が数枚あった。

このことは別に書くとして、当時の落札価格を参考に入札しようかと考えた時の葛藤が上のタイトル。

 

実際割安なものもあったのだが(というか落札手数料と出品手数料だけでほぼ儲けが消えるレベル)、そういう割安だからという理由で本命でないコインを落札してもあとあと後悔するだけだ。

 

というわけで今回は不落だった。よく我慢したぞ、おれ。

 

これより感想その①。

 

後ろが気になっていたのでスルーしたが、この落札額なら取りに行っても良かった。

 

イルカさん……。

 

過去2回よりちょこっと下がったね。

 

明かに模倣貨っぽい雰囲気のこちらは騰がった。

 

まあ、前日から当日になれば騰がりますわな。

 

後ろのChAUより、こちらの方がはるかに上に。まあそうなりますわな。私が以前出品したものを上回るかと思ったが、そうはならなかったな。

 

実は入札しようか迷ったコイン。次のLotも劣らず良いのだが、自分としては比べるとこちらか。

結局、フクロウを取るならもっと古いタイプを優先ということでスルー。

 

これいいよね、入札しようと思ったもん。……ってお金ない癖に。

 

明らかにレアなんだが、価格的に手が出ない。こういうのは割安だと思う。

 

スラブ欠けなのだが、中身が取り出せるようなものではないから個人的には問題なし。ニケの足が気になるが、入札したくなるような価格だ(自分の予算を考えなければ)。

 

もうちょっと行くと思っていた。

 

なかなか状態が良くて少し迷ったんだ。

 

欠点がないコインとなると少ないのだが、個人的にはびっくり価格。入手した時からいい価格だったのかもしれないが。

 

まあ追わなかった。

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第一弾はここまで。