2024年2月22日に発売されたウゴービ注ですが、肥満症に保険適応となった減量効果のある薬です。

しかし、現時点では、教育認定施設である一部の総合病院や大学病院でのみ処方が可能となっており、当院では処方することができません

ウゴービ注の成分であるセマグルチドは、元々糖尿病薬として使用されているオゼンピック注と同じ有効成分ですが、肥満症に対して保険適応となった事で一部ニュースでも取り上げられ、多くの方が興味を持たれていたと思います。

ただ肥満があるだけで保険適応となるわけではなく

・2型糖尿病・高血圧・脂質異常症のいずれかを有す

・食事療法・運動療法を行なっても、十分な効果が得られない

以下のどちらかに該当する

・BMI27以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する

・BMI35以上

など、保険適応になる為にはこれらの条件を満たしている事が必要です。

 

いずれにせよ現時点では、当院のようなクリニックで処方する事ができず、かなり限られた方が使用する事になりそうです。

近い将来、肥満で悩む多くの人が使用出来るように施設基準が緩和され、当院でも使用できればよいなと思っています。