うまくいかない食事制限(4)これ、俺が食べたの? | インスリン依存性糖尿病を抱えても、なんとか頑張ってます!

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私は32歳の時にⅠ型糖尿病を発病し、インスリン注射なくしては生きていけなくなりました。なんとか50歳を超えたのを機会に、これまでの糖尿病に至った体験や、糖尿病患者の生活、自分で調べた糖尿病に関する知識などを書き綴り、みなさんのお役に立てればと思います。




当時、ご飯はタイマーで朝7時に炊けるようにセットしていました。毎日、分量は2合でこれを朝、弁当、夕食というように3等分していました。決められた分量以上炊いてしまうと、余計に食べてしまいそうだったからです。


そんなある日、いつものようにタイマーをセットして、ロフトに上がり寝ました。当時はお酒を飲んでいなかったので、寝付きが悪く、しかもいつもお腹が減っていたので、眠りが浅い状態が続いていました。

その日も浅い眠りが続いては覚め、寝返りを繰り返していました。

そのうちに、台所の炊飯器からご飯の炊きあがった香りがしてきたのです。最初、寝過ごしてしまったのかと目覚まし時計を見ましたが、まだ夜中の2時です。

どうやらタイマーの設定を間違えて、早く炊きあがってしまったようです。

単に炊きあがったのが早くなっただけで、遅くなるよりはマシです。そのまま寝続けようとしました。

しかしただでさえ、お腹が減ってよく眠れないところに、日本人なら誰もが好きな炊きたてのご飯の香りがしています。

もう食べたくて食べたくて横になってもいられません。



そこで私は
「今日はご飯が早く炊けてしまうというアクシデントが発生した。あまりの我慢は体に良くない。よし、明日の朝はご飯を食べない代わりに今、ご飯一膳だけ食べて寝よう。そうすれば一応つじつまは合う。」
と決心しました。

私はロフトを降りたところまで記憶がありました。

次の日、いつも通り7時に目を覚まし、ロフトから降りると、空っぽの炊飯器の釜としゃもじが床に転がっていました。

「なんだ、これ」

確か、一膳だけと思ってご飯を食べたんだっけ・・・

という記憶が戻ってきました。

しかし、釜は空っぽです。しかも茶碗に入れた痕跡はなく、しゃもじで直接ご飯を食べた、ということになります。しかもオカズも何もなく・・・

いや、そんなことはしていない、そんな行儀の悪い食べ方はしていない、第一、俺はご飯一膳だけ、と決心して・・・

しかし、目の前には確固たる証拠があります。

いや、俺は実際にはあのまま寝て、その間に泥棒みたいな人が来て思わずおいしそうなご飯を釜ごと食べていった・・・

そんなことありえませんでした。玄関には鍵がしっかりとかかっていました。

そしてそれを証明するかのように、その朝の血糖値は400を超えていました
・・・それはそうです、一日分のご飯を夜中に一気に食べてしまったのですから。


酔っ払って記憶をなくしたことは何度もありますが、酒も飲まずしかもご飯を食べた記憶がなくなるなんて、自分でも信じられませんでした。

きっと激しい抑圧のため、体が欲求を解決するために、そのように記憶を調整させていたのでしょう。

夜中にしゃもじを握りしめ、一心不乱にご飯を頬張っている自分を想像し、ますます自己嫌悪に陥ってしまいました。

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