今日は母の8回目の命日です
2015年8月30日の夜
母は息を引き取りました
2004年春、75歳の時
唇に出来た疣状癌(ゆうじょうがん)
これは転移することはないと言われて
安心して退院してきました
この時から
信濃町にある大学病院に
何年も通うことになりました
退院して1週間後
入浴中に母自身が見つけた
胸のしこり
病院を受診すると
乳癌と判明しました
手術、抗癌剤、放射線と
フルコースの治療です
病院に連れて行くことが
私の仕事になりました
その年の秋には
八百屋さんで買い物中に転んで
大腿骨を骨折しました
我が家の近くにある
整形外科で手術をしました
次は
翌年(2005年)秋
大腸癌が見つかりました
血圧が高いので
手術を見合わせたり
色々ありました
無事、手術が終わると
先生にお腹の脂肪が厚くて
大変でしたと言われました(笑)
数日後
面会を終えて帰る時
私がもう帰るから
トイレに行ってきたらと言って
トイレに行った母
トイレから戻って来た母の顔を見て
異変に気づきました
すぐに看護師さんを呼び
顔の表情が変だと言うことを告げた
私は父の事や家の事を
しなくてはいけないので
そのまま帰宅しました
夜、連絡があるかと思ったけれど
なかったので
何でもなかったのかなぁ!と思った
すると翌朝、連絡があり
脳梗塞だと言われた
私はやっぱり!と思った
入院中に脳梗塞を起こす事は
割りと起こると言われた
入院生活が年をまたいで
長期入院となりました
後遺症は
ほとんどありませんでしたが
杖をお守りとして
使うようになりました
ゆっくり歩けば
何の問題もないのに
せっかち故に
早歩きになり転ぶ始末
ここから数年
乳腺外科、外科、神経内科に
通いました
全ての科の予約日が違うので
同じ週に3日行く事もありました
2010年7月に父が亡くなり
しばらくすると
母のお気に入りの
乳腺外科の先生が
そこの病院を辞めて
我が家からは近くなる病院に
移ると言うので
母が着いて行きたいと言うので
そちらに行く事になりました
そして
2012年春
反対側に乳癌を発症しました
信じられない気持ちでした
こんなにも襲いかかって来るものなの
2014年冬
肺に影があると言われ
色々検査をすると
肺に転移していることがわかった
先生はサラーッと転移の事を話した
私はドキドキしながら聞いていた
母はどんな気持ちだったのか?と思ったが
ビックリな事に
転移と言う言葉を受け入れてなかった
何故わかったかと言うと
事ある毎に
『転移してたらどうしよう』と言うのです
信じたくなかったのか
本当に聞いてなかったのかは
今となってはわかりません
看護師さんに
転移を受け入れてないみたいなので
これから先は転移のことは
言わないで欲しいと先生に伝えて下さいと
頼みました
掛かり付け医にこれからお世話になるので
現在の病状を書いてもらい
持って行った
こんなに悪かったんだ!と驚かれた
母は掛かり付け医に
癌の事は話していなかった様でした
掛かり付け医に余命を聞くと
3ヵ月から6ヵ月と言われた
それが3月の初めの事でした
夏いっぱいか!と思った事を
思い出しました
あれから8年経ちました