徳田さん、もうすぐ会えるのか。。


はー信じられない!!








先輩🧑‍🦱が迎えに来た。

使っていない旧館の宴会場へ、一緒に歩く。







👩「連絡無視されてて、もう無理ですかね……」



🧑‍🦱「うーん……」



👩「徳田さん、私と会うこと知ってますよね?」



🧑‍🦱「いや、サプライズの方がいいかなって。」








え………😨


サ……サ……サプライズ!?😨





超〜嫌な予感がした。









旧館の宴会場に着くと、めちゃくちゃ変な匂いがした。

蛍光灯も全て外されていて、昼なのに暗い。







ここで待つように言われた。

徳田さん、私が来てるのやっぱり知らないんだ。





徳田さんに会える嬉しさ、

こんなとこに私がいて驚かないかなという不安。




大丈夫か……?








10分位待っていると、ふすまの向こうから声がした。





🧑‍🦱「こっちです、こっち。」



🧑‍💼「なになに、ここ入っていいの?話ってなに?」



🧑‍🦱「いや、実は俺じゃなくて…」



🧑‍💼「ん?休憩時間、寝たかったなぁ〜」






うわぁ!!

徳田さんだ!!😨😰

心臓バクバク❗❗







🧑‍🦱「徳田さんと話したい人がいるんで。後ろ向いて待ってて下さい。」


🧑‍💼「え?なになに?なんだよぉ〜」








こんな展開、望んでなかった。。

サプライズとかじゃなく、普通に話したかったな😰



徳田さん、引かないかな。。😨😱😨







🧑‍🦱「開けまーす!!」






🧑‍💼✨





3ヶ月ぶりに見た、生の徳田さん。

芸能人を見てるようだ。体が震えた。








🧑‍💼「………え?誰………あ…………」




徳田さんは、化け物でも見たかのような顔をしていた。



そりゃそうだよね、怖いよね。。






どんな顔をすればいいか分からず、気まずい顔で、ペコリとお辞儀をした。








先輩🧑‍🦱が気を利かせていなくなり、だいぶ気まずかった。





🧑‍💼「…………びっくりしたよ、と…と…東京から来たの?な…なにか用事?」



👩「………いえ………」



🧑‍💼「………なんか、大丈夫?具合悪そうだけど。」



👩「………」



🧑‍💼「なにか……話たいことあったかな……?」



👩「………」






どうしていいか分からず、下を向いていた。





徳田さんが何か話していたけど、

緊張で、頭が真っ白だった。





🧑‍💼「何か喋ってくれないと、困るんだけど😁」



優しい言い方、変わってない。





その後も私は、何も話さず。


徳田さんを見ると、優しさ眼差しで、私を見ていた。

まるで、小さい子供を見るように。




だいぶ時間が経っていた。

なにか話さないと!








👩「あの……ずっとずっと会いたくて………」



🧑‍💼「本当かなぁ〜(笑)」



👩「このまえ来てくれたのに、本当にごめんなさい。」



🧑‍💼「………」



👩「もう無理って分かってるんですが、気持ちだけ伝えたくて、来ました。」





徳田さんの顔が、曇った。




🧑‍💼「マイナスポイントが多すぎて、僕。もっといい人がいるよ。」



👩「私は、徳田さんがいいです」



🧑‍💼「僕、結婚歴があって、子供もいるんだよね。」



👩「全然、大丈夫です」



🧑‍💼「年齢も離れてるし」



👩「気になりません」



🧑‍💼「仕事忙しいし、東京までなかなか会いに行けないよ」



👩「私が会いに行きます」





徳田さんは、しばらく黙った後、

今付き合っている女性がいると話し始めた。




正月が過ぎた頃、名古屋からきた派遣の女性に告白され、付き合っていることが分かった。



正月後に、急に連絡が無くなった意味が分かった。







🧑‍💼「タイミングが悪くて。ごめんね。」



👩「私じゃだめですか?その人より、私、徳田さんのこと想ってます。自信あります。」



🧑‍💼「うーん、そう言われても……」



👩「だめですか?」



🧑‍💼「diさん、いつか結婚したいでしょ?僕もその人も、結婚願望ないんだ。お互い結婚歴あるし、子持ちだし。」



👩「…………」




🧑‍💼「絶対に僕より良い人いるよ。遠くから来てくれたのに、ごめんね。」



👩「………」



🧑‍💼「ごめん、もう戻らないと。」










気持ちだけ伝えたいと思ってたのに、やっぱり欲が出てしまった。


タイムマシーンで、徳田さんに会いに行くことができるなら、正月に戻りたい。



何も要らなかった。徳田さんがいれば。。。



後悔でいっぱいになった。。。



旅館の門まで、傷心の面持ちで歩く。。。









👵「あれ、あんた!なにしてんだ!」



げ😨!!

怒られるかと思い、硬直してしまう😨





👵「えらい久しぶりだね。戻ってきたのか?」



👩「えっと、いや、ちょっと旅行で……」



👵「東京で仕事は見つかったのかい?」



👩「はい、見つかりました。」



👵「そうか。東京で嫌なことあったら、すぐ戻ってくるんだよ。経験者、大歓迎だから。まあ、身体に気をつけな。」









徳田さんにフラレたからか、ババァの優しさか、涙がホロリ。


あれだけ嫌なババァだったのに。。







上野行きの電車に乗り、越後湯沢を後にした。



越後の恋、儚く散った。