中休み、寮にレターセットを取りに行く。
宴会が始まる10分前、急いで手紙を書く。
いつ渡そう？
夜、事務所にいるかな？
勤務が終わり、ドキドキしながら事務所へ向かう。
徳田さんはいなかった。
仲居の同僚たちが、送別会を22:00から開いてくれることになっていた。
送別会なんかより、徳田さんに1秒でいいから会いたい！
フロント、厨房、休憩室、宴会場、探し回る。
いない😰
うそぉ………😱
手紙渡したかった………😨
最後に会いたかった………😰
男性独身寮は、旅館に隣接している。
👴「徳田？早番だから、夕方上がったよ。」
👩「ちょっと大事な話がありまして……」
👴「？」
👩「呼んでもらうことは出来ませんか…？」
👴「さすがに、くつろいでるから可哀相だよ。」
うぅぅ〜😨
どうしても会いたい。。。
泣きそうな気持ちで、居酒屋へ向かう。
明日は、始発の切符を買っている。
明日会うことはできない。
深夜0:30 居酒屋を出た時、
同僚や先輩たちが、
「diさんと最後に話したい人がいる。連れて来るね。後ろ向いて待ってて。」
え…………！
まさか…………まじ！？
「diさん」
まさか………………
振り向くと、1ヶ月前に沖縄から派遣された、
名前も知らない、冴えない坊主が立っていた。
🧑🦲「最終日なんですね。さみしいっす。」
👩「……」
🧑🦲「ちょっと伝えたいことあって、待ってて下さい。」
坊主は遠くへ走り出した。
そして、超大声で、
🧑🦲「す…す…すきです！！！」
👩「………(ｷﾝｼﾞｮﾒｲﾜｸ)」
🧑🦲「しあわせにします！！！」
👩「………(ﾅﾝｼﾞﾀﾞﾄｵﾓｯﾃﾝﾀﾞﾖ)」
先輩や同僚たちが、
車の陰から、「がんばれー！」と応援していた。
誰だよこの坊主……………
徳田さん……会いたい(;_;)
