徳田さんへの、淡い恋心が消えた。
馴染のない越後湯沢で、毎日忙しく走り回っていた。
週休2日の契約なのに、人員不足で、休み無く働いていた。
14連勤目、疲れて、フラフラだった。
超ブラック企業だった。
正社員は、安月給で辞めていく人が多く、人員不足で、皆休み無く働いていた。
「俺、20連勤!」「私は、21連勤!」とか言い合っていた。
お客様の宴会メニュー表は、筆ペンで手書きで書くきまりがあった。
書道を習っていたので、皆から字が綺麗だと、びっくりされた。
私が興味を失ってから、徳田さんの方からちょくちょく話しかけてくるようになった。
近付くなよ、鼻くそじじぃ、きったねー👿!
と思い、無視していた、
🧑💼「これ、diさんが書いたの?……俺が学校の先生なら89点あげるよ!ははは!」
うーん…………無邪気な笑顔に、ドキドキしてしまった。
やっぱりかっこいい。
目で追ってしまう、やっぱり好きだ。
鼻くそほじってたのも、ワイルドな性格だと思うことにした。