33歳の時、エクシオの婚活パーティーに参加した。
エクシオは何回も行ってるので、慣れていたけど、毎回知り合いがいないか、婚活パーティーで知り合った男性がいないか、ヒヤヒヤしていた。
その日は、男性は公務員限定だった。
公務員て響きが、「安定している」と思って、参加した。
ただ、全員と2回話したけど、やっぱりピンと来る人はいない。
カップル希望は白紙で提出かな?なんて考えていた。
今日は参加費無料だったから、まぁいいか。
フリータイムになり、私の席は男性の列が出来た。
2回目のフリータイムも、私と話したい男性たちがハイエナのごとく、ギラリ✨と目を光らせていた。
冴えないヤロウどもに狙われてもなぁ~
つまんないなぁ〜
3回目のフリータイムが終わり、皆がそれぞれの席に戻っていった。
フリータイムが始まってから、ずっと、私の席に並んでたけど、私と話せなかった男性の1人が、
🧑🦱「話せなかったんで、伝えます!僕はdiさんをカップル希望に書きます!他の女性は書きません!絶対カップルになりたいです!お願いします!」
皆が見ている中、精いっぱい私に気持ちを伝えてきた。
嬉しかった。
顔は、渡辺いっけいに似ていて、別に悪くなかった。
自分が書いたメモを確認すると、
年齢 40歳
血液型 A型
職業 公務員
年収 600万
住まい 千葉の都会の方
結婚歴 未婚
どんな会話したかな?
確か、市役所の、年金関係って言ってた。
さっきの一途ぽいのが良かったし、カップル希望に、その人を書いた。
その日のカップル成立は、わたし達だけだった。
私を狙ってたヤロウどもは、悲しそうな顔をしていた。
スタッフの掛け声で、全員に拍手をされて、恥ずかしかった。
その人と、会場を出た。
🧑🦱「いやぁ!嬉しい!本当ありがとう!良かったら、居酒屋でご飯でもいかがですか?」
近くにあった、ウメ子の家に行った。
🧑🦱「さっき市役所で働いてるって言ったけど、実は警察なんです。」
👩「……えぇぇ!? (こわ、ポリスコワ…)」
🧑🦱「警察って書くと、びっくりされるから。」
👩「あぁ…… (あんなに年金払わない人がいて大変とか言ってたのに。嘘か、ひどい)」
悪いことをしたわけじゃないのに、目の前に警察がいると思うと、変な汗が出てきた。
🧑🦱「あと、実は結婚歴あって。子供2人います。これも正直に言うと、カップルに絶対なれないから。」
👩「え…!? (未婚て書いてたのに、まじ?)」
絶対付き合うことはないなと思いながら、刺身を食べていた。
それにしても、すごい嘘つきヤロウだ。こわ。
その人は、なんと私の最寄り駅の4個手前に住んでいた。
もちろん帰りは方向が一緒なので、ずっと同じ電車に乗っていた。
嬉しそうに話してくる男性にイライラしていた。
嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき!
まあ、私より前で降りるから、それまでの辛抱だ。
🧑🦱「実は働いていた環境が悪くて。うつ病になって。長い間休職していて、最近復職したばかりで。」
👩「そ…それは大変でしたね…」
🧑🦱「支えてくれるような女性がいたらなんて思って、参加しました。」
とんでもないヤロウだ……
その人が降りる駅になったので、やっと解放される!と思っていたら、
🧑🦱「diさんの最寄り駅まで行きます。遅いので家まで送りますよ。」
👩「え!?いや、大丈夫です!」
🧑🦱「いや!送らせて下さい!危ないですから!」
👩「駅降りてすぐなので、本当に大丈夫です!」
🧑🦱「じゃあ改札まで送ります!」
しつこくて、本当に嫌だった。
結局私の最寄り駅まで着いてきて、改札で見送られた。
着いてこないか、何度も後ろを振り返り、ヒヤヒヤしていた。
婚活パーティーは自己申告なので、未婚や職業、いくらでも嘘が書けるんだなと、嫌な気持ちになったパーティーだった。