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トロン


こんにちは!


今回は1982年アメリカ公開のSF映画「トロン(原題: Tron)の感想回です!





2010年公開の続編「トロン:レガシー」が作られたことにより、多くのビデオソフトや配信では「トロン:オリジナル」と表記されています。


本作は世界で初めて、コンピューターグラフィックス(CG)を全面的に導入した作品として有名です。


そんな映画史においてメモリアルな作品でもある「トロン」の感想を語っていきます!


出演者

ケヴィン・フリン:ジェフ・ブリッジス

アラン・ブラッドリー、トロン:

ブルース・ボックスライトナー

デリンジャー、サーク司令官、MCP:

デヴィッド・ワーナー

ほか


【当ブログはネタバレありです】



あらすじ





ソフトウェアメーカーのエンコム社に在籍していた天才プログラマーケヴィン・フリン


「スペースパラノイド」など複数のゲームを開発したが、そのデータを同僚のデリンジャーに盗まれてしまう。


盗まれた作品はたちまち大ヒットしデリンジャーは順調に出世していくが、逆にフリンはゲームセンターのマスターへと追いやられてしまう。


この盗作を公表できる証拠を集めるためにエンコム社へのハッキングを行い始める。


元同僚のアランの協力もあり、エンコム社のコンピューターから直接アクセスすることに成功するが、事前にそのことを察知していたマスターコントロールプログラム(MCP)によってコンピューターの世界に送られてしまうことに…




感想




今作の特徴は当時の最先端のCG技術を全編に渡って使用している映像にあるわけですが、


フルCGシーンはなんとたったの15分ほど…


約1時間半ある本編のほとんどのシーンは実写手描きのアニメーションをCGと合わせて作られました。


手描きのアニメーションをフル活用してるところがディズニー作品らしさも感じることができます。


当時の製作陣は様々な技術を合わせて試行錯誤しながらこの大作を完成させたわけなんですね!


40年以上前の作品のため今見るとやはり古さを感じる部分はありますが、CG初期の独特な質感もあり今作では一周回って新鮮さを感じることができました。


特にオープニングのタイトルが現れるシーンは、SFらしい音楽も相まって一気に作品へ引き込まれます。


 複雑なストーリー


映像が素晴らしい反面、ストーリーに関してはかなり理解するのが難しいように感じました。


コンピューター世界が舞台ということもあってか専門用語みたいなものが冒頭からちょくちょく出ていましたが、その用語が作品の専門用語なのか、業界的な専門用語なのかが少々わかりずらかったです。


あとは登場人物それぞれの目的というのがバラバラなのでそこの整理が難しく感じた要因かもしれません。


エンコム社を牛耳っていた超AIのMCPは主要国の軍事支配もハッキングして世界制服すら目論むかなり凶悪な相手なんですが、主人公は別にこれを阻止するために動くわけではないんです。


ただ盗作をして出世した同僚を引きずり下ろすために証拠を探していたら、いつのまにか世界も救うことになってしまった感じです。


映画が終わって考えてみると、あれ?あのキャラはなんだったんだ?となってしまいます。


特に映画の名前にもなっているもう1人の主人公:トロンにこれを強く感じてしまいました。


エンコム社のMCPを含めたシステムを監視するために作られたのがトロン・システムですが、


気がついたら既にMCPを打倒する行動をしていたので、そこのプロセスが自分だけかもしれませんがよく分からなかったです。


ただ、難解な設定は必ずしも悪いわけではないですし、何回か観て理解していく楽しみがありそうですね!


とにかく製作陣が見せたい映像は見ることができたんですが、ここら辺の見せたいストーリーがあまり上手く伝わってこなかったのでかなり勿体無い作品だと思いました。


 音楽


ストーリーと映像に並び注目すべき点である劇中の音楽はとても素晴らしかったです。


音楽を担当しているのはアメリカの作曲家であり、シンセサイザー奏者のウェンディ・カルロス


シンセサイザー奏者でもある彼の作る音楽は、シンセサイザーの持つ他の楽器では表せないような音を沢山使っており、作品のクオリティを底上げしてくれてるように感じました。


SF映画で必要な、今まで見たことのないような体験、を今作でも感じることができたのはこの音楽によっての部分が大きいと思います。


また、映画を見ていると頻繁にディズニーパークにあるトゥモローランドが思い浮かんだのですが、それもそのはず


実際に東京や香港のトゥモローランドでは、「トロン」のメインテーマがエリアBGMとして使われていたんですね!



ディズニー映画と音楽というのは切っても切り離すことができない要素の一つであり、


本作も例に漏れず世界中のディズニーファンの体に作品を見ていなかったとしても知らぬ間に染み込んでいたんですね。笑



まとめ




ストーリーの難解さがやや気になりましたが、それ以上に当時における最先端の技術を使って完成させたチャレンジに溢れる作品でした。


このCG技術を使った第一歩目の作品はディズニーファンなら一度は見るべき作品だと思います。


AIが自我を持って行動するというものを40年以上前に描いていて、今見るとかなり先取りした物語でとても面白かったです。


知名度的には他の実写作品と比べるとまだまだかもしれませんが、


続編やパークのアトラクション、ゲーム「キングダムハーツ」に登場するなど、ファンの多い作品でもあると思います。


今後の展開に要注目ですね!!!





最後まで読んで頂きありがとうございます!

次回の更新もお楽しみに〜♪