6月中旬以降、イスラエルでのコロナウィルス感染者が再び増えている。

 

WHOによると、7月2日時点で、1日あたり、730件を超える新規感染者が出ている。

https://covid19.who.int/region/euro/country/il

 

そこで、イスラエル政府は、感染が疑われる人と、濃厚接触者がどのように対応すべきかについて、ガイドラインを公表。

 

以下の通り、ケースごとの対応方法を提示している。

 

抜粋:

●感染者と濃厚接触(2m以内・15分以上等)をした場合には下記本文1(1)のとおり,自宅隔離及び保健省への報告を行ってください(法的義務あり)。
●感染者との濃厚接触後又はイスラエル入国後14日以内に38度以上の発熱又は呼吸器症状が発生した場合には,下記本文1(2)のとおり,ホットラインに連絡してください(緊急時の対応についても本文1(2)を参照してください)。
●感染者と濃厚接触に至らない接触をしていた場合には,下記本文2のとおり,必要に応じ関係機関に連絡し,指示に従ってください。
●感染者と濃厚接触をしたかどうか不明確だが上記の発熱・症状が発生した場合には,下記本文3のとおり,感染拡大防止の措置に努めてください。
●以上の対応に当たっては本文掲載のウェブサイト等でイスラエル政府の最新の規制内容を確認してください。また,感染防止のため,必要に応じて下記本文4の情報・手段も活用してください。

 

イスラエル政府の出す指針は、定義付けが明確でわかりやすい。

 

例えば、濃厚接触を、「感染者と2m以内、かつ15分以上接した人」とすることや、発熱を「38度以上」とすることなど、どういう状態になれば、何をすればいいのかを明確に打ち出している。

 

住んでいる人からすると安心材料になる。

 

これは、デマ陰謀論が出やすい環境であること、そして議論が好きな国民性であることは、政府が明確に指針を打ち出すことが求められているのかもしれない。

 

ガイドラインの詳細は、以下からも確認することができる。

 

あと、在イスラエル大使館の皆さんは、コロナ感染症が拡大してから、精力的に発信をされていて大変参考になっている。

 

日本語で、対応を知りたい方は、以下の在イスラエル大使館のHPから確認できるのでご覧ください。

https://www.israel.emb-japan.go.jp/itpr_ja/corona_jouhou.html

 

最後に、保健省が発出している「Tracking Sources of Exposure to COVID-19」というウェブサイト、都市別,公共交通機関別,フライト別での感染者の発生状況がわかる。

 

透明性が高く、発生状況を確認できるという点では評価できるのかもしれないが、携帯の位置情報・会話・アプリ使用履歴などを政府に提供することで成り立っている仕組みだということを忘れてはならない、、、

https://coronaupdates.health.gov.il/corona-updates/grid/place

 

イスラエルでは、これがある意味、国民が合意した’新しい’生活様式なのかもしれない。

 

参考資料:

https://coronaupdates.health.gov.il/corona-updates/grid/place

https://govextra.gov.il/ministry-of-health/corona/corona-virus-en/faq-corona-en/