ディーン・ストックウェル夫妻からのメール | デニス・ホッパーの軌跡

ディーン・ストックウェル夫妻からのメール


デニス・ホッパーの軌跡


拙著『アメリカの友人/東京デニス・ホッパー日記』のエピローグ部分執筆のため赴いた、デニスのお墓があるニューメキシコ州タオス在住の(デニスの長年の親友の一人であった)俳優ディーン・ストックウェル夫妻から、本を送ったお礼のメールが届きました。


「私たちのことを考えてくれてありがとう。あなたの日記に基づくご著書をお送り頂き、感謝いたします。写真も素晴らしく、この本の中にわれわれの写真を加えていただき感謝しています。思いやりにあふれており、われわれはあなたのプロジェクトに加われたことをとても名誉に感じています。ご著書が大きな成功を収め、多くの人々の心の琴線に触れますことを願っています」―――キャロル&ディーン・ストックウェル


上の写真は、本の中に用いたキャロルとロバート・ディーンの写真です。ディーン・ストックウェルは最近ではアーティストとしての活動のほうに意欲を示しており、アーティストとしてはロバート・ディーン・ストックウェル、あるいは単にロバート・ディーンと呼ばれることを欲しています。そのうち、彼の個展なども日本で開催できないものだろうか、などと秘かに思っています。


それにしても、若い頃から故ジェームズ・ディーンに瓜二つといわれ続け、実際にその伝記映画の主役を演じることも検討されたというディーン・ストックウェル。年を重ねると共にますますジェームズ・ディーンっぽくなってきたというか、この写真を示しながら「実はジェームズ・ディーンは死んでいなくて、いま70際台で生きているんです!!」といわれたら信じてしまうような激似振りです(特に、ほっぺたと口元)。……あるいは、実はロバート・ディーンはジェームズ・ディーンの弟だった、とか。もしかすると、デニスが彼と親友になったというのも、デニスとしては兄と慕ったジェームズ・ディーンの面影を彼に見出していたからかもしれません。


さて、大地震のあとの余震もまだまだ続く今日この頃ですが、僕は明日の金曜日から京都へ行って、ある映画関係のシンポジウムに出席、『忠臣蔵』映画の戦後の傾向に関する発表を行って、月曜日(3/21)には大阪のSTANDARD BOOKSTOREにて新著の発売記念で開催中の展覧会の最後を締めくくるイヴェントとして、正午から午後二時までトークショー&サイン会をしてきます。もしかすると、このブログにリンクを貼っているSTANDARD BOOKSTOREのホームページ上で当日のライブ映像が見られるかもしれません。


谷川建司