tvNの新週末ドラマ プロボノ がメイン予告映像を公開し、その世界観が一気に鮮明になりました。わずかな映像にもかかわらず、主人公の感情の揺らぎや物語の転換点がはっきりと伝わり、放送前から強い存在感を放っています。
物語の中心に立つのは、俳優 정경호 が演じるカン・ダウィット。彼は“大法官候補”として順調なキャリアを築いてきた「国民的判事」です。予告映像の冒頭、韓国最大の法廷で堂々と立つ姿からは、彼がどれほど信頼され、影響力を持つ人物なのかが自然と伝わってきます。
訪問客に写真撮影を求められるシーンも、彼の人気の高さを象徴するようでした。
しかし、その安定した日常は突然崩れ始めます。
ある日、車のトランクに置かれた「リンゴ箱」を見つけ、その中には大量の札束が詰まっているのです。
その瞬間の表情は、これまで積み上げてきたキャリアが一気に崩れ落ちる予兆そのもので、予告編全体の空気をガラリと変えてしまうほどの衝撃でした。
この事件をきっかけに、ダウィットは大手ローファームの「公益訴訟チーム」へと移されます。つまり、判事から公益弁護士への予期せぬ転身です。
都市と田舎を行き来し、依頼人の生活に直接触れながら問題を解決していく日々は、法廷の中央に立っていた頃とはまるで別世界。
彼の戸惑いと混乱が、映像の細部から静かに滲み出ていました。
新しい職場で出会う同僚たちも非常に魅力的です。パク・キップム役を演じる 소주연 は、明るさと温かさを併せ持ち、ダウィットとの対比が印象的。
さらに、チームを支える面々が柔らかい雰囲気で彼を迎え入れる姿が、その温度差をいっそう際立たせていました。
予告編の最後に印象的なセリフがあります。
「カン・ダウィット弁護士です。覚悟してください。」
これは、彼が新しい人生のステージを受け止めようとする決意のように聞こえ、ドラマの方向性を象徴する力強い一言でした。
『プロボノ』は、単なる法廷ドラマではありません。
予期せぬ転落と迷い、そして新しい価値観との出会いを通して、人がどう変わっていくのかを丁寧に描く“ヒューマン×リーガル”物語のように感じられます。
予告編だけでも心の奥にゆっくり染み込んでくるような温度があり、本編への期待が自然と膨らみます。
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