ロシアを中心に再びソ連化する? | 復興に向けた自堕落な戦い

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旧ソ連圏、再統合へ加速 独裁・強権国の「異様な連合体」に


 ロシアの最高実力者、プーチン首相が「ユーラシア連合」創設の構想を

打ち出したのを受け、旧ソ連諸国で再統合に向けた動きが加速している。


 来年1月、ロシアなど3カ国では人、モノ、カネの移動を自由化する「単一

経済圏」が始動するほか、8カ国は一部商品を除く域内関税を撤廃して

「自由貿易圏」を発足させることに合意した。ロシア周辺諸国の独裁・強権

政権が、政治・経済の両面でロシアに接近する利点を見いだし始めたこと

が弾みとなっている。


 旧ソ連諸国11カ国で構成する独立国家共同体(CIS)のうちロシア、ベラ

ルーシ、カザフスタンの3カ国はすでに「関税同盟」を形成しており、来年1

月には単一経済圏に移行する。これにウクライナ、キルギス、モルドバ、タ

ジキスタン、アルメニアを加えた8カ国が10月、自由貿易圏を創設する条

約に調印した。


 自由貿易圏は域外共通関税を伴う関税同盟への移行段階と位置づけら

れており、ロシアは2015年頃に共通の経済・通貨政策をとる「ユーラシア

連合」を発足させたい考えだ。


 自由貿易圏に関する条約は1994年にも締結されたが、当時はソ連崩

壊で独立したばかりの各国が「主権」問題を懸念し、批准されなかった。CI

S諸国が改めてロシア主導の経済統合に踏み出したのはまず、域内障壁

の撤廃で市場規模が拡大することの効果を認識し始めたためだ。


 一方のロシアは、自国の「勢力圏」と考える旧ソ連地域で欧米や中国の

影響力が強まっている現実を苦々しく思ってきた。プーチン氏は欧米の経

済が債務問題で苦境にある状況も見越し、一気に親露的な旧ソ連諸国の

糾合に動いた形だ。


 欧州連合(EU)への接近路線をとっていた地域大国ウクライナがティモ

シェンコ前首相の拘束問題でEUとの関係を悪化させた時機をとらえ、安

価な資源供給という“餌”をちらつかせて同国を自由貿易圏に引き込むこと

にも成功した。


 今回は自由貿易圏条約への調印を見送ったウズベキスタンなど残る3カ

国も加われば、CISには11カ国の人口2億7700万人、経済規模では1兆

9000億ドル(約148兆2000億円)とブラジルを超える市場が生まれる。


 ただ、独裁・強権国を中心とする「ユーラシア連合」は、EUとはほど遠い

異様なものになることが確実だ。透明かつ効率的な市場が形成されるか

は疑問視されている上、プーチン氏の構想が単なる経済連合にとどまらな

い兆候もある。


 たとえば、ロシアは2020年までに20兆ルーブル(約50兆4000億円)

もの国防費を支出して軍備を増強する方針だ。9月には自国と中央アジア

諸国を舞台に大規模な合同軍事演習を行うなど、旧ソ連地域での軍事的

存在感を高めることにも力を入れている。


 ロシア周辺諸国の政権がロシアにすり寄るのは、一つには、中東・北アフ

リカ地域のように民主化運動が高まった場合に、強大な軍事力を持つロシ

アの庇護(ひご)を受ける思惑からでもある。



プーチンの考え次第だが、今のギリシャ危機を見てどう動くかが鍵になるであろう。ルーブルの価値には影響は少ないだろうから、余力を残されると脅威になる・・・