公務員宿舎Q&A 都心一等地で家賃4万円…格差は歴然?
建設工事の再開、凍結、中止で揺れる公務員宿舎。なぜ宿舎が必要な
のか。家賃が安すぎるのではないのか。公務員宿舎に関する疑問点をま
とめた。
Q 全国に国家公務員宿舎はどれだけあるのか?
A 公務員宿舎を統括する財務省国有財産調整課によると、全国に約21万8千戸があり、そのうち東京都23区内には約2万戸ある。
老朽化などで取り壊し、過去5年間で約2万5千戸減っている。さらに、事
業仕分けで「公務員優遇」と指摘されたことで今後、約3万7千戸減らすこ
とが決まっている。
Q なぜ、公務員宿舎が必要なのか?
A 国家公務員宿舎法に基づいて、公務員の「職務の能率的な遂行を確
保する」ためというのが根拠になっている。財務省では「転勤が多い職場
だったり、緊急時に対応が必要となる職員に提供される」というが、批判も
強い。
“仕分け人”として、公務員宿舎工事の事業仕分けにかかわったジャーナ
リストの政野淳子さんは「緊急対応の職員は分かるが、そもそも転勤が多
いというのは民間も同じで、理由にはならない」と指摘する。事業仕分けの
過程では、宿舎法そのものの廃止も議論になった経緯がある。
Q なぜ都心の一等地にあるのか?
A 財務省では、「自衛官など、緊急に参集する職員のため、職場の近く
に宿舎が必要となる。また、中央官庁の職員は、国会対応などで早朝・深
夜勤務が必要となるときがあり、それらの職員を対象にした宿舎もある」と
説明している。
Q 家賃はいくらで、どうやって決められるのか?
A 「政令で規定されている算定方法で決められるが、民間の社宅賃料
とおおむね同じ水準となっている」というのが財務省の説明だ。今回問題
となった埼玉県朝霞市の宿舎であればファミリータイプの3LDKで月約4
万円。東京都港区南青山にある幹部職員用官舎(94平方メートル)の場
合、家賃は月6万7千円から9万2千円という。だが、民間のある不動産業
者では「同様条件の一般住宅の家賃は朝霞で13万~15万円、青山では
20万~30万円が相場だ」としており、格差は歴然だ。
“仕分け人”の政野さんは「社宅がある中小企業は少ない。公務員は一
定の給与をもらっているのだから、民間と同賃料で賃貸住宅に住むべき
だ」と話している。
皆さん、どう思われますか?