本当にどうでもいい話なので、暇だったら読んでください。^^
70年代なので、さほど古い訳ではないのですが、恐らくかなり生産期間が短く、スポット的な商材だったのかもしれません。
それでも、ブラウンは時々見かけるんですが、グリーンは本当に、本当に出ない。。
グリーンの存在を知ってから、かれこれ5~6年経ちますが本当に見つかりません。。
ここまで見つからないモノも本当に珍しい。
オリジナルの入手は、ちょっと諦め加減です(笑)
そこで、多少着込んであるアーカイブスの、以前から気になっていた部分のカスタムを試みました。
昨年末から、暇を見つけては少しづつ分解し始め、
裏地のボアは、(ミシンが入れられるよう)アームホールと襟だけ残した状態まで分離しておきました。
初売り後に時間ができたところで、
オリジナルのディティールと突合せながら・・
3つのポケットのサイズと、取り付け位置。
そして、前タテに斜めに入るステッチの変更をしてみました。
どうしてここまで拘るのか、自分でも不思議ですがw
91-Jと違い、70年代以降のこのコーズは、特に下ポケットがやや小さくなり、(それまで斜めだった)取り付け位置も平行に変更され、センターぎみに配置されます。
そして、カバーオール然としたイメージは残しながらもやや角が取れ、ワークっぽさの抜けたデザインになります。
ややもすると、(アーバン・カントリー的な)洗練され過ぎていない、このデザイン性と、
コットン100%コーズの畝の濃淡が出たときの‘土臭さ’が、たまらなくイイんです。 ツボなんです。
影があると、以前のステッチワーク跡が僅かに見えます。 いずれ紫外線による日焼けで消えるでしょうが。
まぁ 硫化染料で下染めされたグリーン・コーズの退色プロセスだけでも伝わればいいかなと^^
ご存知の通り、リーのポケットは曲線で構成されています。加えてカンヌキもあります。
平行二本針のミシンを持っていない自分としては、シングル直線縫いのミシンで、この平行二本針による曲線の縫製を再現するという壁がありました。
分解したポケットを一回り小さく畳み、アイロンで何度も曲線にクセ付けてから、一筆縫いできるよう何度も頭のなかでシュミレーションし、集中力がとぎれないうちに一気にポケットを縫い上げました。
まぁ
シングルミシンで、平行二本針と同じように曲線縫いができるものかという、職人的な興味もあって一度技術的に試してみたかったので、決してディスる意味ではありませんので、念の為。
20年以上古着を見続けてきて、アウターとして、個人的にデザインが一番好きで、思い入れの強いアイテムだったので、ちょっと細部までこだわってみたかっただけなんです。^^
本当にどうでもいい話でした。