これは絶対、観るべき!!!!
映画であれ、何であれタイトルの付け方はとても重要だ。
しかし最初(観る前までは)、ボクシング映画で「ザ・ファイター」とは・・あまりにストレート過ぎて、少々安直じゃないか?とずっと疑問に思っていた。
しかし、やたら評判はいいし、何かあるんだろうとは想像していたけれど・・
よかった。 本当に良かった。
観始めて途中から、なるほど「ザ・ファイター」とはそういう意味だったのか!と深く深く納得した。
そして観終わるころには、このタイトル以外ありえないなと思った。
http://cows.air-nifty.com/seagal/2011/05/post-1abd-19.html
アカデミー助演男優賞と助演女優賞を獲得した二人はもちろん、キャスト全員が本当にいい。
キャラクターが丁寧に描写されているから、とても感情移入しやすい。(ていうか、これで感情移入できないひとがいるだろうか)
主演のマーク・ウォールバーグは、「ブギーナイツ」の頃から見ているが、ほんとうにカメレオン俳優だ。
途中、何度も涙ぐまされるシーンはあったが、
特に、終盤での父親の(妻に対する)最後のセリフには、こられきれずに涙があふれてしまった。
(これは実話を元にしたストーリーだし、ボクシングのカタチこそとってはいるが)
もちろん兄弟各々の個人の挫折と、再起の話が主軸であることも間違いないが、
同時に、血縁という抗いがたい呪縛の物語であり、家族(夫婦・親子・兄弟・嫁姑)という繋がりの問いかけであり、
その、再生の物語だ。
作品の性格によって、映画を観る前の心理状態というのに、どれがベストということは言えないが、、
こと、この作品に限っては
夫婦ゲンカ、兄弟ゲンカ、親子ゲンカ、あるいは嫁姑の争いがあった、その翌日に観るのがベストではないかと思う^^
最後の最後にオマケである、映像(本物の兄弟のインタビュー)にも泣かされました^^
