こんにちは。ご無沙汰しています。
トラブルも多々ありつつも無事にヨーロッパから帰還し、
先日、進学内定者ガイダンスに行ってまいりました。
文系1人で「知り合いなんていないんだろーな。ぼっちになるかも」と思いきや、実は色々なところで出会った人と
再会することになりました。浪人時代の予備校・スポ身といういわゆる体育の授業・実は同じ高校出身の1年下の後輩・千葉演習林でのゼミ・東大牧場でのゼミ…どこでどういう縁が活きてくるかは分からないものだな~と実感しました。雰囲気も良さそうだし、残りの4年間ここに骨を埋める覚悟ができた。理系科目は正直心配だけど。
そう、今更あとには引けないのだ。
進振りの登録をしてから1か月以上が過ぎた。今でも自分がした選択が正しかったのかは分からないけど、
後悔はしていない。
なんで?どうして?
理由なんて1つには決められないから、まとまりも取り留めもなくなってしまうだろうけど、
いちおう以下に自分が獣医を選んだ理由をつらつらと書いていくことにする。最後まで悩んだ法学部と比較しながら。
軽いもんから重いもんまで層がごたまぜなんだけど、良かったら読んでやってください。
海外に出たいから。
理想を言えば国際機関みたいなところで働きたい。日本の中で静かに暮らすつもりはあまりない。
日本は保守的過ぎるし、広い世界があるなら見たい。色々な人がいるなら会ってみたい。
そのためには修士以上の学歴が必要。要は自分の専門性をアピールする必要があるのだ。
法学部から院にいくとするなら、法科大学院…?
しかし、東大の法科大学院は大学入試以上に厳しいと聞く。一度大学入試で浪人した身からすると、かなり不安。
おまけに親は病気だからいつ悪化するともしれない。ロー入るための浪人なんて我が家の家計からすると絶望的である。
法律進んで、その後は?
もし法学部に行ったとして大学院まで入ったとしたら、その後はどうなる?
弁護士の資格を取る位しか道は残されない。周知の通り、司法試験の合格率なんて東大のロー卒であっても五分五分がいいところ。
数年計画・強い覚悟が必要。やっぱり親の老後や健康は気になるし家計の心配もある。
ってか自分はそもそもそんなに法律好きなんだっけ?
文一入ったのは、文系の日本一を目指すためだった。
一応、必修の法律系の科目を受けはしたけど、興味が持てたのは国際法位なもので。
確かに、法学の論理立った論証は面白い。
法律の論証は言わば、言語のような側面があると思う。
六法や判例は、語彙と文法や例文のようなもの。ある程度使えるようになれば、自分で言語を構成して自由に論じることが出来る。
そこまで出来たら楽しいのだろうが…。
でも、それだけの理由で法学部行く気あんの?
法学部入ったら自分に嘘つくことになるのかも。
周りにはきっと真面目に法学を修めようと志の高い人がたくさんいるだろう。
そういう人と比べたら自分のモチベーションなんて取るに足らない。
「別に嫌いじゃないけど、そこまで好きな訳じゃない」「授業も出るしテストだってちゃんと単位とるよ。でも、それ以上お堅い法律やるのはちょっと…」
そんなことを思いながら、斜に構えたように、皆より一歩後ろに身を置いて、どこか冷めた目で日々を送る自分が容易に想像できるから。
そんな日々を過ごすために大学来た訳じゃない。
普通に就職?まず無理でしょ。
民間企業に就職するなら東大法学部卒の肩書は水戸黄門の印籠。
でも自分はGID。GIDは就活の時にはかなりの足枷。いくら理解が出て来たといってもまだまだ日本社会は保守的。
そもそも面接したり人事を担当したりするのは4,50代の良いお年の脂の乗ったおじ様たち。
そんな人たちに「僕はGIDです。実は女です。でも頭の中は男です」なんて言ったら、人によっては「コイツ頭おかしいだろ」で一蹴。
他に就職希望の人なんて掃いて捨てるほどいる訳で、だったらどう考えてもマトモに見える人を選ぶわな。
病院の先生も言っていたけど、何か資格を取っておいた方がいいとのこと。
資格があれば、GIDのハンデも少しは解消される。
でも、そもそも一般企業の上下関係とかルーティンワークとかPCに張り付けとか、どうも自分の性には合わないと思うし。
体動かしたい。
昔は体動かすの大嫌いだったけど、今じゃずっと机に座っているなんて考えられない。
だから将来はデスクワークやラボでの研究職なんかより現地調査や草の根的な活動も出来るような役職につきたい。
登山が趣味だから、自然の中にも分け入っていきたい。
世界をよくしたい。
環境破壊・食糧危機・貧困・紛争…様々な問題が世界を覆っている。
こうして生まれて来たからには、この世界を何とかよくしたい。
根本的に問題を解決する術は見つからないかもしれないけど少しでよいから今よりよい状態になるように。
だからって具体的なヴィジョンがある訳ではないけれど。
別に大それた考えだとか、傲慢だとかは思わない。
だって誰だってそうだろう?泣いたり怒ったりするよりかは笑っていた方がずっと楽しいし幸せだよ。
だから誰もが、というか何もが笑顔でいれる世界が作れたら…って思う。
難しいし可能かどうかは分からないけど、少なくとも自分は諦めていない。
文系・理系なんて、どうして分けなきゃなんないの?
文理選択する時、切にそう思った。いいじゃん、どっちも勉強すれば。
本読むのも好きだけど理科の実験も好きだったし。
だから文転・理転が可能な東大を選んだ。
中学生物部という存在。
中学の時は生物部だった。最初は将棋部か漫画部に入ろうと思っていたんだけど、新歓でのホタルの発光実験に感動して入部。
良い先生・先輩後輩に恵まれた。今でも続いている一番密なタテの関係は中学生物部由来のもの。
当時はイモリ班の班長としてイモリを愛でていた覚えがある。文化祭では展示部門の大賞を狙って化学部と競ってたっけ。
真面目にやったよなぁ。夏休みはひたすらガラス棒をバーナーで炙ってレンズを何百個も作ったり、カビを寒天で培養しては顕微鏡で観察して種類を特定したり。
そういうところで理系的な素地も養われたのかも。
ポケモンが好き。
別にゲームもそれほど進めていないしアニメだって久しく見ていないけど映画だけは毎年欠かさず観ている。
あの世界観が大好き。あれだけの種類の生き物がいて人間と仲良く暮らしているっていうのが。
世界は人間だけで構成されている訳じゃないんだって。多様な生物がいて、その中の1つとしての人間なんだって気づかせてくれる。
農学部の雰囲気が好き。
長期休暇の度に農学部の集中講義に出てたけど、何といっても雰囲気が良い。
牧歌的だけど決してゆとりだけじゃない。
飲むだけ飲んでも、翌日にはキチンとレポートを書かせる。
そんなメリハリの効いた雰囲気が自分に合っている。ガチな時はガチ。ゆるい時はゆるい。
学科にもよるとは思うけど。
個性的な先生も多いし。
そんなこんなで農学部獣医学専修が候補に挙がってきたのは自然なことなのかもしれない。
以下獣医に特化した理由。
動物は好き?
嫌いな訳じゃない。強いて言えば水っぽい生物が好き。イモリ・カエル・魚・クジラ・ペンギン・イルカとか。
つい最近までは小動物とか苦手だった。踏みつぶしたり握りつぶしたらどうしよう…と心配で。
でもようやく、命に対しての責任が持てるようになったのか苦手意識は解消しつつある。
隣家のイヌと会うたびに遊んでいるのも助けになったのだとは思う。
ま、少なくとも四六時中人間と一緒にいるよりかは動物といる方が好き。
かえって動物が大好き過ぎても、動物に酷いことする訳だから獣医は向かないかもしれないな。
将来の選択肢の多さ。
獣医からの選択肢は多い。就職先は動物病院のみならず、動物園・国立公園なども。
国一で環境省・農水省に就職することもできるし、民間の研究職なら製薬会社・食品会社にも行ける。
地方自治体の農業部門の役職にも行ける。
海外の大学で研究することもできるだろう。JICAや国連の機関にも行けるだろう。
とにかく選択肢は広い。どこかしらからでも海外への足がかりが得られる筈。
法律で助けられるもの・獣医学で助けられるもの。
法律で人助けは出来る。いつだって何かしら問題になるのは法律カンケイ。
遺産相続から企業の海外進出まで。
誰もが気持ちよく生きるためのルールだから。でも突き詰めれば、人間しか助けられない。
生物保護のための取り決めだって結局は人間本位のもの。動物が法廷に立つことはない。
それに、本当に助けを必要な人って法律云々以前の精神とか生命の危機に瀕しているような気がする。
法律って結局は人間が後付けで創りだしたものだから。所変われば品変わる…ではないけれど、国レベル州レベルで全くルールは違ってくる訳だ。
本当に助けを必要としている人…例えば、死にたいと思っているような人にとって「自殺をしてはいけません」なんてルールは糞くらえである。
でも、信じるものが出来たら生きる希望が湧くかもしれない。って、まぁこれは自分が臨床心理を勉強したいと思った理由だけど。ちなみに臨床心理の方面は精神科の先生に「心理系は職ないよ」と言われ諦めました。
他にも、もはや瀕死で考える体力すらない人にとっての法律なんて「何でもいいから楽にして」でしかないだろう。
獣医学なら、命を救うことが出来る。それはもっとも直接的な救済の方法だと信じている。
動物の命でも人の命でも命は尊いし最上に価値のあるものだと信じているから。
もちろん、生きるためには動物を殺して食わねばならない。だから目一杯味わうようには心がけている。
とにかく、獣医なら命を救うことができる。その分、倫理・責任は重くついて回ってくるのだろうけど、そういうものと向き合うつもりはある。
一生折り合いが付かなくとも考え続ける気はある。まだ覚悟といえるほど強いものではないけれど。
残りのキャンパスライフを考えたら。
法学部の大教室での一方的な講義を聞く毎日を送るか、
獣医での小教室での生物学的な講義や解剖などグループ実習を受ける毎日を送るか。
午後は法律用語の子守唄を聞きながら睡魔と闘うか、
午後は顕微鏡やピペットを使いながら睡魔と闘うか。そもそも実習しながら眠気に襲われることはあるのか。
直前に狂ったように勉強し数年分の過去問や500ページ超のシケプリを使って2週間のテスト期間を乗り切るのか、
犬の解剖部位や生理反応などをひたすら暗記し1週間のテスト期間を乗り切るのか。
空きコマはあるがゼミも卒論も存在しない2年間を送るか、
空きコマはないし研究室・卒論・牧場実習・インターン(っぽいもの)がある4年間を送るか。
415人中の1人として生きるのか、
30人中の1人として生きるのか…。
どっちが自分が生き生きとして大学生活を送っているんだろう、これから数年間の自分を頭のなかで想像してみたら、
獣医に志望を変更していた。
なんかまだまだ理由なんて挙げたらキリがない位ありそうだけど、もう疲れたんでやめます。
この選択が良かったかどうかなんて、いつだって後にならないと分からないけど。
あの時獣医選んでよかったって言えるようにしたい。
6日から授業が始まるので
気合い入れて頑張ろうと思います。
でも、その前に…夏休みの締めをしたいなとも思っております。
できるかどうかはわからないけど取り敢えずやってみるつもりではある。