
毎日、ほんとうに暑いですね。もともとインドア系ですが、外出するのを極力控え、テレビのオリンピックとスイカが友達状態です。近所のスーパーにスイカを仕入れに行くだけでも、滝のように汗が出て、アレルギーの私は痒くて大変(笑)。なんぼ夏が好きとはいっても、さすがに飽きてきましたよ。
上の画像は近所に咲いてる夾竹桃を、道路から見上げて撮ったの図。さっきWikipediaのキョウチクトウの項を読んでたら、花はモモ、葉はタケに似ていることから、この名がついたとありました(夾の字は葉が狭いことの意)。大気が汚染された環境でも元気に育つため、高速の脇などにもよく植えられてますわね。私の中ではこの花が、ヒマワリとともに夏の顔だったりします。
あちこちで見られる園芸種なんですが、意外に知られていないかもしれないのが、この植物の毒。植物画満載の荒俣センセイの花の本「花の王国1 園芸植物 」平凡社
荒俣宏「花の王国1 園芸植物 」平凡社かつてスペインに進駐したナポレオン軍の兵士がこの木の枝に肉をさして焼いて食べたために中毒死している。ギリシア、イタリアでは葬式の花である。p42
うううむ。日本でいったら、キクの花が有毒って感じだろうか。ポピュラーな植物に毒があるっていうのも、身近なだけに不気味です。オレンジ色のあでやかな花が咲くノウゼンカズラが有毒なことは、小学校の時、自由研究の押し花を作りながら母から教わりましたが、キョウチクトウの毒性の方が強力らしいです。くわばら、くわばら。肉を枝に刺して、バーベキューをしないようにいたしましょう。
DVD「ホワイト・オランダー」 夾竹桃といえば、白花のキョウチクトウが物語の鍵になってる、ピーター・コズミンスキー監督のホワイト・オランダー
ミッシェル・ファイファーとアリソン・ローマン演じる母娘は、キャラは全然違うけど、ともにブロンドの長い髪をなびかせる美女という設定。映画のテーマは、やたら濃くて異常でもある母-娘の葛藤ですが、私はなぜか作中に出てくるふたりの美術作品に目を奪われました。我ながら目の付けどころがおかしい(笑)。
母(M・ファイファー)が手がける作品は、写真などを材料にしたストイックな感じのコラージュなど。一方、娘(A・ローマン)は、ストーリー前半ではスケッチブックを広げて身近な人の顔を、ひっそりクロッキーしてるだけなんだけど、終盤では小さめスーツケースを使った立体作品の連作を作るまでに表現者としての力を伸ばします。
少女っぽい甘さと微妙なえぐさが同居している感じで、娘の作品はかなりいいです。登場人物が作ったアートが印象に残った映画なんて、今まで見た記憶がないので、この映画はけっこう小道具(美術)に力を入れたんじゃないでしょうか。感心しました。
ビジュアル(役者、カメラワーク、美術)の美しさとは裏腹に、お話はかなり苦く厳しいため、好きずきは分かれるかもしれないけど、私は悪くない映画だと思うです。しかしですね、先だって昔の雑誌を整理していたら、公開時の映画評を発見。あるイラストレーターさんが、「いわゆる女性映画。胸くそが悪くなる内容」と、「けっ!」といわんばかりにこき下ろしているのを読んでびっくら。
罵詈雑言の対象になるような作品じゃないと思うけどな~。ちなみに「シカゴ」(これにもレニー・ゼルウィガーが出演)を褒めていたので、単に好みの問題かもしれませぬ。踊るリチャード・ギアがぎくしゃくカクカクしている気がして、私は「シカゴ」はつまらなかったです(笑)。
それにしても、女性映画っていういい方を最近、あんまり耳にしませんねえ。女性の内面や生き方を繊細かつていねいに描いた作品を、一時は「女性映画」とくくってPRの柱にする傾向があったけど、最近はこの手の作品の背後にある、女にとっては近しい感覚がフツーになってしまい、カテゴライズするほどのものではなくなった、ということなんでしょうかあ。いつ頃、女性映画っていわなくなったんだろ。妙に引っかかるぞ~。