
森博嗣「スカイ・クロラ」中央公論新社
いよいよ今週末公開ですね。森博嗣の小説、「スカイ・クロラ」の映画版でございます。監督はアニメファンの中ではカルト的な(?)人気を誇る、押井守。攻殻機動隊などのシリーズが代表作なのかな。宇宙戦艦ヤマトで盛り上がった世代なので、アニメは嫌いじゃないんだけど、長じてから積極的に見たことはなく、アニメ事情にはとんとうといです。
が、しかし、上のベスト5にも載せていますが、森博嗣の「ナ・バ・テア」中公文庫
「これは、見ねば」と、ん十年ぶりにアニメの公開を心待ちにするようになりました。

「スカイ・クロラ」シリーズの中で、私が一番好きなのは「ナ・バ・テア」なんですが、この作品を含めてシリーズ全体が人物の関係や事件等々、あらゆることがフィルター越しに展開している感じの、謎に満ちた書かれ方をしているんですね。
「おそらくこういうことだろう」というおぼろげな線は見えるんだけど、違うかもしれないというギモンも拭えず、なんともはっきりしない。
そこで、アマゾンのレビューを読んでは、
「なるほど、卓見ですな」とか
「ほお、こういう関連があるのか。見逃していたぞ」などなど、
読みが足りない部分を他の方の力を借りて埋めるようなことをしておりました。
気になったのは、「スカイ・クロラ」シリーズのヒロイン(一応)草薙水素(くさなぎ・すいと)の名前は、攻殻機動隊のヒロイン草薙素子(くさなぎ・もとこ)を連想させると、何人かの方が指摘していたこと。最初に小説を読んだ時はアニメの攻殻機動隊について全く知らなかったので、「なに、それ??」と思っていたんですが、レンタル屋さんで全シリーズ(やりすぎ)借りてきて見たほか、だめ押し(?)で原作のマンガまで読了。結果、なるほどね~と唸りました。
アニメ「 GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 」
とコミック士郎正宗 「攻殻機動隊」講談社

厳密なことをいえば、水素(すいと)と素子(もとこ)の物語は、名前が似てることを除けば世界観も筋書きも全く違うんだけど、ちょっと作品から身を引いて共通点を探すと、ニンゲンとしては特殊なタイプに属する生物で、戦うという仕事を選んだ孤独なヒロインという点では重なり合う部分が確かにあるんだな~。
「スカイ・クロラ」シリーズが好きな人はアニメの攻殻機動隊シリーズが嫌いじゃないだろうし、逆もありだと思いました。ほんで両方の監督が押井守なんだもん。世の中はこういうふうにつながってゆく、という見本のようです。