昨日、紹介した「Interior Decoration(インテリア・デコレーション)Vol.2 」のシリーズには、第3弾であるVol.3もありまして、若き日の私も編集に参加しております。ひさしぶりにページをめくってみたところ、好きなものがほとんど変わってないことを確認。進歩がないんだか、あるんだか、ナゾな自分です(笑)。
たとえば上の画像は、真ん中に置かれたピンクのラタンの椅子が目を引くショット(p60-61)。椅子と画面右側のイーゼルに置かれた絵は、少しはずした感じの補色関係にありますね。色のバランスが絶妙です。籘やパインなどのナチュラルな素材感と相まって甘く穏やかな雰囲気が生まれてます。
絵の作者であるお部屋の住人は、某アパレル企業を長年経営されている方。ファッション関係のお仕事をされている方って、インテリアに凝っていらっしゃる場合が少なくないんです。お洋服とほとんど同じようなムードを追求しているケースもあれば、「え? ええ~っ」というような意外な要素が展開されている時もあり、服と住空間の表現は単純に一直線につながるものではありませんが、とにかくどこへ伺っても刺激的でした。
クリエーターが自分のために整えた空間が私は大好きだったので、取材に出かけるたび
「これぞ眼福なり」と、せいせいと息がつけるようなナイスな気持ちになっておりましたわ。いいでしょ。
こちらの画像は、オレンジ色のキンセンカを無造作に生けたコップから、奥の窓に向かって視線を伸ばしたような、さりげないショット(p138-139)。さまざまなテクスチュアの白い布が、繭の中に入り込んだような、しんとしたぬくもり感を作っているのが分かるといいんですが。いつ見ても、ほっとする1枚です。実はこのキンセンカの写真が、インテリア専門誌「DREAM 」の編集部に入るきっかけになったんです。
20代前半のある日、東京・四谷のとある大型スーパーの書籍売り場に入った私(前の会社を辞めて無職だった)は、なんとな~く手に取った、薄っぺらい雑誌の写真に目が釘付け。「なんか見たことがない雰囲気だぞ~。これは何??」と、雑誌名や編集部の住所を記憶することになりました。
ほどなくして新聞の求人欄に、その時の雑誌が編集者を募集しているのを発見。未経験だったのですが、上の写真を見たときの驚きと共感をもって編集部に出かけ、ラッキーなことに勤務することになったんです。ジンセー、何があるか分からないですね。おもしろいです。私はシンクロニシティ(共時性)みたいなことにあまりたまげないタチなんですが、トシを食った今なら分かります(笑)、そう頻繁にこんなことは起こらないっていうことが。
閑話休題。ともあれ、この本には私が神様として崇拝する、スタイリスト北村道子さんのインテリアも紹介されています。あまりに美しすぎるので、お見せいたしませぬ。だって、もったいないんだもん~。
Interior Decoration(インテリア・デコレーション)Vol.3
サブタイトルは<布使いにライフスタイルが見える>
どりーむ編集局刊 1990年
*数はないらしいのですがこの本もバックナンバー有り。
ご興味のある方は どりーむ編集局
TEL.03-5941-0861 FAX.03-5941-0868 order@interior-dream.com
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