ドライのあじさいの花のことを書いてたら、そういえば森茉莉のエッセイの中に、自宅に飾ってるドライフラワーを詳述したシーンがあったような…と思い出しました。ごそごそ探してみました。「贅沢貧乏」でしたわ。
本立ての横には、去年の夏の枯れた花が、硝子のミルク入れに差してある。橄欖(オリイヴ)色の萼と茎、黄ばんだ中に胡粉の細い線が浮かび上がっている、小さな薊のような花である。花の色は黄ばんで脆くなったダンテル(レエス)の色であり、萼と茎との色は伊太利の運河の色である。p13
ワタシが持っているハードカバーは、新潮社版を通販のフェリシモが復刊した2000年の8刷。むかーし買った新潮文庫もあったはずなんだけど、見当たりません。どこに行ったかな~。アマゾンで検索してみたら、今、新潮文庫の「贅沢貧乏」はマーケットプレイスの本しかない模様。絶版になったとか?? 新しい本が欲しい場合は、講談社文芸文庫を選ぶといいみたいです。
森茉莉「贅沢貧乏 」(講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)