内田クローゼット
私のクローゼットから my favorite style (e-MOOK)

内田彩仍さんを続けます。今日はファッションものにしてみます~。昨年末に発行された内田彩仍「私のクローゼットから my favorite style」(e-MOOK) 宝島社 は、すごく大ざっぱにいってしまうと、クロ-ゼットの内容を分析し、どういう風にしたら彼女が着ているような洋服が集積されるかを、さまざまな服や小物のディテールをしっかり押さえながら紹介した本。

まず、巻頭の16ページで、ワードローブの基本となっているリネンの服やボーダーのニット、デニムなどをピックアップ。こうしたアイテムにアクセントを加える、かごバッグ、レース小物、アクセ、ソックスなどのアイテムを紹介するのが、3番めのセクションです。

既成の服に、トーションレースやバテンレースをあしらったり、刺繍やステッチで服の印象を変えたりする、「ちょこっと系ハンドメイド」を彼女はまめになさってますね。もちろん、これより手のかかるリメイクや、一からお洋服を作ることもお好きみたいで、内田さんは衣類に本当に手をかけている様子が分かります。後半の40ページ以上が、こうしたハンドメイドの紹介や作り方に割かれており、充実してます。

ワタシもちょこちょこものを作るんですが、誤解を恐れずにいえば、手作りが好きな人のファッションはださいとはいわなくても、「……」なことが少なくない。自分で作ったことに酔ってしまって、色やデザインが他人にどういう印象を与えるかを、客観的に見る目を失ってるケースが多々あると思うんです。

まあ、本人が楽しく満足してれば、それはそれでいいし、何よりだと思うんだけど、多くの人の「素敵~♪」という支持は受けにくいでしょう。内田さんの本がヒットしているのは、今ふうのハンドメイドという言葉でいうのは簡単だけど、作るのは難しいスタイルないしはテイストを、彼女の手作り品がはっきり提示しているからでは。

高度なテクニックがなくても、センスが冴えていれば、いい感じのものが作れることを明かしているともいえそう。ただし、高度なテクニックがなくとも、と書きましたが、たとえばp55で紹介されている25番刺繍糸を使ったブランケットステッチは、すごく丁寧で安定した技術がなければ、こうは仕上がらないと思うです。簡単そうに見えるけど、彼女のクローゼットは決して容易に生まれたものではないと思いますね~。かかった時間と手間を想像しているうち、ワタシは彼女の非凡さに思い至りました。くらくら~。

彼女はお洋服と同じような感覚で、住まい(インテリア)にも手をかけているのではないかと思っていたんですが、この本を読ん(見た?)で、それが確信に近づいた気がします。素材や色といった見た目はもちろん、ハンドメイドのあしらい方やメンテナンス(お掃除などのお手入れ)など、彼女は衣服にかける手をそのまま空間に敷衍しているんだな~。なかなかできることではありません。

*芋蔓本*
内田おしゃれ
内田彩仍さんの私の好きなおしゃれ for Comfortable days (e mook)宝島社
2006年に発行されたファッションもの第一弾。
p37のブランケットステッチ、p81のランニングステッチの仕上がりの素晴らしさ。
内田さんのウェブサイト「A * Garden