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蜷川宏子のパッチワーク・キルト—collaborate with Ninagawa Mika (インデックスMOOK)

今日も手芸本をいってみます~♪ 蜷川宏子+蜷川実花「蜷川宏子のパッチワーク・キルト」(インデックスMOOK)インデックス・コミュニケーションズ 刊。これはパッチワークの本としてだけでなく、ビジュアル本としても抜きん出た美しさを備えているのではないかと思います。原宿のアート本専門店で偶然見つけた記憶がありますが、手に取ってページをめくったワタシは「お、お、お」と言葉が出なくなりました。

パープルからフューシャピンク、マゼンタなどに至るピンク系の色彩群と、補色にあたる濃い緑のコンビネーション。写真の色は撮影者、蜷川実花さんの世界そのもの。で、被写体は、お母さまである蜷川宏子さんのパッチワークなんですね。
「お母さんの手作り品を、有名な写真家の娘が撮ってあげたのね~」
なんて、親子関係のみで片付けてしまったら大間違い。

「この物体をどう撮ってやろうか」という写真家の創作意欲を、パッチワークの個性が激しくかき立てたんじゃないでしょうか~。力のあるもの同士が出会った時に生じる、創造のうねりといったらいいのか、相乗効果といったらいいのか良くわかりませんが、とにかくお互い負けてません。

一応、作り方のページもあって手芸本の体裁をとっていますが、パッチワーク作家と写真家の両者ともに主役といってもいいのでは。花々に埋もれるようにセッティングされて写真に収まったパッチワークは、ほとんどがバッグ等々の実用品にもかかわらず、きれいな羽色を持つ小鳥や蝶のように見えませんかね。この生命感はいったいなんだろう、と思います。

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ビジュアルページが高い水準に仕上がっているので、読み物部分に蜷川幸雄さんをはじめとする家族のコメントが入っていたりするのは、楽しいおまけのようで微笑ましい。

こんなにあらゆるものが溢れている世の中で、本当に欲しいなと思えるものを、自分の手でちくちく作れるということがすごいなあ、と思っています。(蜷川実花)p55

「敬意」という要素がしっかりあることが、コラボものとしての大成功を導いているのかもしれません。この本は、迷いなく、当たりと申し上げます~。

*芋蔓本*
百花繚乱という感じのパッチワーク、刺繍、ニット、お菓子などを作っていらっしゃる
英・バークシャー在住のJane Brocketさん。
yarnstorm というタイトルの
ブログを見つけて惚れた作家さんですが、著書もある模様。

jane
The Gentle Art of Domesticity
ちぇ~っく、です。