アンティークスタイルのモチーフつなぎ―Pretty Traditional Motifs
手芸の本を自分で買うようになって、早ん十年。母や祖母が持っていたものを含めると、いったい何十年分の手芸の変遷を見てきたのだろう、としみじみ思います。実家から持ってきた愛用の本(ほとんど編み物の本)のほか、オークションにニットを出品するようになってから、折に触れて集めてきたレース本などがたんまり。作り方を掲載する関係なのか、手芸本の多くは判型が大きいので、普通の本(これも山)とは別に棚の間隔の広い本棚にぎしっと詰め込んでいるです。
古い本が好きなのは、なぜなんでしょうね~。意識的に集めるようになってから思ったのは、子どものころ、よく見ていた時代のものに惹かれるということ。母の持ち物だった’60年代の「手編み独習書」日本ヴォーグ社は愛読書のひとつで、これで編み方をずいぶん覚えました。自分で買うようになったのは’70年代で(トシをカウントしないでください・笑)、初めて買ったのが「ゴールデンレース編3集」日本ヴォーグ社。お小遣いを持って近所の本屋さんへ自転車に乗って出かけました。ヘンな小学生だ。
今日の本はレトロな雰囲気のモチーフつなぎの作品を集めた、文化出版局編「アンティークスタイルのモチーフつなぎ」文化出版局 刊。’50年代のアメリカっぽいデザインが多いので、アンティークというには新しすぎるかも。ヴィンテージと表現した方がいいのでは~…、なんて余計なことが思い浮かびますが、ともかく素敵な本です。
たとえば<ばらモチーフ>の作品は、手持ちの「ヴォーグレース編全集」(初版は’61年)で紹介されている、ベッドカバー(米コーツ・クラーク社のクレジット入り)を、太い糸を使うポットホルダーなどにアレンジしたものかもしれませぬ。安直にレトロ風を狙っているわけじゃなくて、古いデザインを知っている方がデザインしている気がします。古着のコレクターが昔っぽい服をデザインしている感じといいますか。
作品はもちろん、スタイリングを含めた写真の撮り方やブックデザインなど、製作にまつわるもろもろの作業に関して、手間ひま惜しまずじっくり時間をかけたのでしょうね。仕上がりの好感度高いです。ただ、ちょいと文句もいわせてください。
編み物のブログに少し書いたことがあるんですが、作り方におかしなところがあるの。たとえばp34のドイリーはパイナップルの柄7つでスタートするんですが、最後の縁編みはなぜか偶数系の模様。編み図のとおりに編み進むと、柄がきれいに終わらず、おかしなことになります。何を隠そう、ワタシは困りました。応用が利く方だったら収拾できると思うんですが、初心者には不親切。これで編み物が嫌いになったりしたら、ほんとうにもったいないです。重版する時に直したりできないんでしょうか~。
*芋蔓本*
年季入ってます(;^_^A