昨日、「懐かしい年への手紙」のエンディングが美しいと書いて、思い出しましたわ。

大江健三郎を読みながら何度も何度も聴いてたCD、

Takashi Yoshimatsu (吉松隆)「MEMO FLORA(メモ・フローラ)」Chandos Recordsです。


吉松隆さんを知ったのは、何年前になるかな。昔、NHK-FMの日曜の夜だったと思うんだけど、指揮者の大友直人さんが案内を担当する音楽番組があって、作品の新旧はもとより、大家から新人まで、いろんな楽曲を縦横無尽に組み合わせて番組を構成するセンスに、「絶妙にしゃれてるなぁ」って感心してました。そこで聴いたのが「鳥たちの時代」。


一応、現代音楽に区分される曲なんだけど、いや~、響きがリリカルで美しいの(でも、湿っぽくない)☆ びっくりしてCDを探したのが、ことの始まりでした。以後、吉松隆は要チェックの作曲家なんす。大江健三郎なら武満徹でしょ、という気もするものの、実をいえば武満はLOVE♪と思ったことはないんです。現代曲はけっこう好きで、演奏会にマメに行ったこともあるんだけどねぇ。どうも、ぎっぎー、きゅう、とん、ぱちん、みたいに不協和音のみが淡々と響く音楽は、ぴんとこない(-_-;)


「MEMO FLORA(メモ・フローラ)」に収められている曲の中では、田部京子さんがピアノを弾く、アルバムタイトルナンバーが超かっちょいい。ピアノの音はあくまでも繊細でクリーン。音程が上へ下への大騒ぎ(盛り上がってるところですね)になっても、こぶしを回すようなヘンな癖がなくて、あくまでも着実な感じが貫かれています。だからこそ、スケールの大きい、セカイがきっちり表現されているといったらいいかなぁ。


しっかりした技術をもって、しっかり曲を弾きこなす☆ 田部さんって、もしかすると運動神経がすこぶるいい方なのでは。非常に難しいことをたやすくこなしている雰囲気から、オリンピックに出るようなアスリートを連想しちゃいましたよ。飛躍しすぎか(笑)。それにしても、エンディングに漂うロック魂は、何? 作曲家・吉松さんは’57年生まれで、バンド活動もいろいろなさっていた模様なので、ロック魂はお持ちのはずだ、と勝手ににらんでるです。