mixi内の江國香織コミュニティで、「きらきらひかる」(新潮文庫など)の続編があることを知りました。で、リンクが張られていたアマゾンに行って、マーケットプレイスに出ていた掲載ムック「江國香織ヴァラエティ」新潮社をゲット。数百円ほどプレミアが付いてまして、ビョミョーな感じのお値段です。「はずれだったらいやだな~」と思いながら、目を通しました。せこいです、ワタシ(笑)。
えーっとですね、この本ははっきりと「当たり」と申し上げたいと思います。<10年後のきらきらひかる>と紹介されている書下ろし小説「ケイトウの赤、やなぎの緑」が目当てだったので、ほかのページはそこそこ楽しめれば文句はない、と思っていたんですが、巻頭のアメリカ・メイン州の紀行がすごく良かった。
江國さんが「会いたい」と願っていた女性作家、アリックス・ケイツ・シュルマンさんのお宅に訪問したことが話題の中心になっているんですが、その前後のゆるゆるしつつも非日常感が漂う8日間を、江國さんはしっかりと綴っているんだな~。読んでいて気持ちがいいです。
併録されている、同行コーディネーターさんによるアカデミックな味わいのある短文や、編集者が書いたと思われる時事がらみのコラムなど、巻頭グラビアはグラビアにもかかわらず、読みでのある内容。江國さんを取り巻く状況が立体的に構成されていて、すごく丁寧な編集です。編集者が面倒な作業を厭わずに、いろいろな材料を時間をかけて加工したんでしょうねぇ。お疲れさまでした、と思わずねぎらいたくなりました。
うひゃ~と思ったのは、本の紹介ページ。江國さんによる読書案内といってもいいですな~。おもしろそうな本がいくつも取り上げられていて、落ち着かない気分になったことを告白いたしましょう(笑)。最も気になった2冊は芋蔓本として書いておきますので、ご興味のある方はどおぞ☆
*芋蔓本*
アリックス・ケイツ・シュルマン「雨水を飲みながら」みすず書房
ウンベルト・サバ「ウンベルト・サバ詩集」みすず書房
