今日もずるして、前に読んだ本です(笑)。

河合隼雄「人の心はどこまでわかるか」講談社+α新書を読み始めて、いきなり「はじめに」のページで吹きましたよ~。


 ―(人の心が)どこまでわかるかというと、ほとんどわからない、というのが答えといっていいほどである。p6


こんなこと冒頭でいってもいいのか? 「心って、どこまでわかるものなのでしょうね」と素直に疑問を感じて、本を手に取った読者は「へっ?」と思わないか? 身もフタもないじゃん、と拍子抜けしました。


でも、その続きを読むと、プロ恐るべしというかな、シロウトがいかに「わかったつもりになって安心しているか」が明らかになります。心理療法の現場に携わる複数の専門家が、対談の場で河合隼雄に問うた質問の数々。それに対する答えをまとめたのが、この本です。みんな「わからないことを」必死に考えているんだな~。


「わからない」「なんともいえない」等々の、あっさりしすぎているようにも思える「答え」が、いかに良く考えた末のものであるか…。プロセスの大切さに思い至りました。


河合 隼雄
人の心はどこまでわかるか

*芋蔓本*

河合隼雄「閉ざされた心との対話」

河合隼雄「心にある癒す力 治る力」

ともに講談社