「長田弘詩集」ハルキ文庫、読了。
角川春樹事務所では詩集の文庫化を進めていたようで、巻末の広告には10冊のラインナップが載ってました。著者の名前は知ってたけど、読むのははじめて。悪くないけど、順三郎の方がいとおしい(笑)。
何をしにいったのでもない。ちいさな島が好きだ。た
だそれだけだった。雨もよいの港から、その島が煙って
みえた。あの島にゆけるかな。そう思って港の男たちに
訊くと、黙ってちいさな船を指さした。船というより、
海上タクシーとよんだほうが、ぴったりするような船だ
った。操舵手が一人、客一人。そうして島にいったのだ
った。海は荒れていた。台風がちかづいていた。
以下略 p200「神島」
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