嶽本野ばら「パッチワーク」扶桑社、読了。
乙女系なる分野を牽引する筆者の名前は知っていましたが、今まで読んだことはなかったのだ。
はじめて手にした本が、これ。いろんな媒体に発表されたエッセイを編んだものです。気が利いているは、内容を6つのカテゴリーに分けてデパートのフロアを模した6部構成とし、それぞれの扉に導入的な文章を掲げているところ。
「○年分の短文がたまったから、センセイ、そろそろ1冊にまとめましょうかね~」という編集者の思いつきからスタートしたのかもしれないけど、リードを書いたり、構成に頭をひねったりといった作業をおざなりにしないで、著者が最後まで本づくりにかかわった様子が察せられて、好感がもてました。
POISON GIRL FRIENDのCDに、英語とフランス語が混じった歌詞カードとスマートな日本語訳(ご本人によるもの。ほとんど作詞?)が別々についてたけど、なんか似てる気がするですね~。アーティストの誠意みたいなものを感じてしまった。
多くの人は、自分の生き方を肯定する為に、自分に対する『?』をゴミ箱に捨ててしまいます。そうすればとてもラクに生活していけるのです。『?』を抱きつつ暮らしたとしても、美しく、思い通りには生きていけません。しかし『?』を捨てないことは美しく、自分らしく生きていこうとする意志を捨てないということなのです。この意思こそが貴方の、そして僕達の砦なのです。
P167
すごく「まとも」ですわね。
- 嶽本 野ばら
- パッチワーク
*芋蔓本*
山田勝「ブランメル閣下の華麗なダンディ術」展望社
生田耕作「ダンディズム―栄光と悲惨」中公文庫