セッションをやっていると、多くの人が、現象が起きた後に
反応して出てくる〝現象の下の私〟ではなく、
現象が起きる前から、ずっといた
〝もう一人の私〟に気づきます。
それは、すべてを視ている視点であり、
すべてを観照する意識であり、永遠に不滅の私であり、
どんなことが起きても、すべてを許容していて、
どんな小さな思いや誤魔化しさえも見逃さない、
穏やかでいて先鋭な眼差しであることに気づきます。
『地球の上から自分を見てみよう！
自分の悩みなんてちっぽけにしか
見えませんね！』 とか
『どんな感情や想いや記憶が
出てきても、ほっときなさい。
そのうち消えるから』 とか、
そんな一時しのぎの、無責任な視点ではありません。
その場の出来事を解釈を変えて小さくしてしまおうとか、
自分の隠されたものから一時的に離れればいいとか、
今ここに現れている現象を無視し、回避し、否定した、
現象をチカラでねじ伏せる方法論から編み出した
強行突破論とは、
ちょっと違うのです。
もうひとつの意識は、すべて視ている視点は、
何も収めようとせず、否定せず、解釈を変えようとせず、
回避するために、放置して逃れようとをせず、
ただ、ずっと、
あなたと共にある意識。
現象に反応して、どうにかしようとする視点ではなく、
現象を常に包みながら、現象の私が気づくまで、
気づいてからも、ずっと寄り添っています。
私たちが苦しんでいるのは、現象が起きて生まれる、
〝反応する私〟を自分だと思い込み、
それにひたすら感じて合わせている時。
本当の私は、現象(肉体の私)が生まれる前からいて、
ずっと、ここにいて、ずっとなくならない存在。
そこの視点に気づくと、目の前で起きている、
すべての出来事が、反応する私の視点ではなく、
すべてを包んでいる何かに気づきます。
この、あたたかな視点の中に、常にいたことに気づいた時、
いつでも、私たちは、ここに戻ることが出来ます。
何が出てきても、すべてを包みこみ、
ただただ、目の前にある世界を、
愛しく見つめ、見守りながら。
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自分に常に寄り添う もうひとつの視点に
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