ゆにこは既に出ている現象には、あまり興味がない。
出ている時点で現象は終わっているし、そこから誘発される
イメージがない限り、捉まり続ける理由がない。
興味があるのは〝現象が起きる前の世界〟と
〝起きても尚、引っ張り続ける
エネルギーの根源〟
現象として現れる前の、漆黒の中に蠢く何か。
エネルギーが蓄えられ、今か今かと、陽の目を見ることを
待ち望んでいる、その何かに、ものすごく興味がある。
起きていることには何の問題もなく、その起きていることを
引っ張り続けるエネルギーの方に、何かあると感じるし、
現象を引っ張り続けるエネルギーは、
現象が起きる前からあることも知っている。
たまたま起きた現象は、漆黒の中にあるエネルギーを、
ただ外に見せる起爆剤になっただけで、
私たちが気づくまで、今も変わらず漆黒の中にある、
エネルギーを明らかにしたい。
それを人は、カルマといったり、流されなかった
井戸の涙といったり、輪廻と云ったりするけど、
そんな仰々しい表現で表さなくても、
漆黒の中にあるエネルギーは、
私たちが認識している世界の何十倍もあるので、
この世に受け入れられる順番で、
ちょっとずつ、ちょっとずつ、表に顔を出してくる。
そこに、ただ気づき、明らかにしたい。
私に、世界に、ここから見えるすべてに。
それが私の原動力であり、
この世界でやりたかったことなのかもしれない。