〝ねえ、なぜ命って大切に

   しなければいけないの?〟
 
 

生まれたばかりの小さな命が、
 
 

神さまに不思議そうにたずねた。
 
 

 

命っていうのはね

 

みんなと繋がってる

 

ところだからだよ
 
 

 

みんなと繋がってるところ??
 

 

 

そう、この体や、思いや、役割や、

 

後からくっついてきたものは、

 

なかなかみんなと繋がるのは難しいけど
 
 

でも、この命だけは

 

最初から、みんなとずっと共に

 

あるものなんだよ
 
 

 

だから自分や相手を大切にしなかったり、

 

傷つけたりすると苦しくなるの?
 
 

 

そうだよ、元々同じ、ひとつのいのちだからね。

 

 

自分に関係のないことでも胸が痛むのは、

 

 

 

元々みんな同じいのちで

繋がっているからね
 
 

 

そっか、だから誰かが怒ると哀しくなったり

 

 

誰かが笑うと楽しくなったりするのかな?
 
 

 

そうだよ、みんな同じ

 

ひとつの命を共有してるんだ

 

 

だから事故や戦争や犯罪で

 

命が表面上なくなる現象をみると

 

 

 

自分の体は

傷ついてなくても

 

哀しくなるんだ
 

 

そっか。決して関係のない

ことじゃなかったんだ

 

わたしの感じすぎじゃなかったんだ
 
 
 
そうだよ、自分には関係ないこと、

っていくら突っぱねてもね、

 

 

 

すべては同じもので

繋がっているんだ
 
 

自分のことを深く知れば知るほど

 

 

 

すべてだったって

感覚がわかってくるよ
 
 
 
そうなんだ。自分を知れば知るほど

 

 

 

自分も周りも同じだって

わかってくるのかな?
 
 

 

そうだね。でもね、

 

 

いのちはみんなと共有してることを

 

ダイレクトに感じるツールだけど

 

 

本当のところにいる私たちは

 

 

 

〝いのち〟

でもないんだ


 
 

え?どうゆうこと?

 

私たち、いのちじゃないの?
 

 

 

いのちはあくまでも

 

 

〝共有するツール〟

 

 

みんなひとつだったことを

 

 

 

思い出すための

現象元なんだ
 


 

じゃあ本当の私たちは、

 

 

いのちでもないの?どこにいるの?
 
 

 

それはね、ずっとずーーっとここにいて、

 

なくならない、いのちという現象を

 

いつも生み出していて、変わらないもの


 
 

え?なくならないもの??それって何なの???


 
 

うん、それがね、

 

 

とてつもなく大きすぎて

 

 

果てしなくあり過ぎて、

 

 

表現できないんだ。

 

 

だからボクは、いつもそれを

 

 

 

〝愛〟って

 呼んでるんだ

 

 

 

ただ、そう呼ぶしかないんだ。