【~境界線を越えていく~】
まだ「個」という概念に囚われている時は、
境界線というイメージを信じている何かがいます。
でもこの〝境界線を保ちましょう〟というのは、
「空気の中で10秒だけ息を止めましょう」
「空気の中で私だけ二酸化炭素を排除しましょう」
と言ってるようなもの。
そもそも最初から無理な話であり、
維持できたとしても一時だけの、ナンセンスな喩えです。
私たちが個の概念や領域をイメージ上で信じている限り、
それ以外の情報や影響が来ていても、
思考体で排除してしまいます。
この〝排除〟こそが分離であり、
すべての欠乏感を生み出す元になります。
本当の私たちは、境界線なんてもんが引きようがない、
すべての全体のフィールドそのもの。
そこで〝個〟を維持しないといられない何かが、
分離というイメージを生み出します。
本当の私たちは、すべてが繋がっていて、
恐れようがない、愛そのもの。
恐れがない=愛しかないフィールドで、
わざわざ恐れという分離イメージや境界線を作り出し、
ますます個に傾倒してしまうのは、
分離という同化イメージであり、実体のない幻の自己です。
そこを超えれば、すべてはひとつであり、
見えない分からないという個の世界が剥がれていき、
ただただ無尽蔵にあふれ出す、
愛の世界がそこにあったと気づきはじめます。
