こんばんは。お口の筋トレベテラン先生のDHこなもんです。
MFTは計画に沿ってやったけど、
エクササイズ(MFTの一つ一つの訓練項目を指してます)は上手なんだけど、
発音時や嚥下時の舌突出が治らない
MFTによくあるお悩みのひとつですね。
これ、
まだ習慣化していない
ということなんです。
①口腔筋機能の不調和に合った指導計画になっていない
②各エクササイズの評価が不十分
③器質的な要因、現病歴を見落としている
④患者さんの練習不足(指導者側と家庭の問題が大きいです。)
⑤目標を見失っている
⑥ゴールの見通しがたっていない
⑦患者さんが主体的にとりくんでいない
といったところでしょうか。
①口腔筋機能の不調和に合った指導計画になっていない
について
私の事例をお話ししますね。
毎日取り組んでもらえるように、途中で訓練回数を減らしたり、エクササイズ項目そのものを変えたり減らしたりしたんです。
嚥下のエクササイズを始めたら
スプレーを使うのが面倒で続かない
と言われました。
そこで、手軽にできるエクササイズに変えたりしました。
患者さんがやってくれることが大前提なので、こちらも患者さんに
「これだったらできる?」
と確認しながら進めるのです。
少ないエクササイズ項目数で進めると
効果が見られるまで時間がかかるのは想像に難くないですよね。
そして初回に立てた目標に辿り着く前に再評価予定の6か月が経過してしまう。
気づくと嚥下時の舌突出が主症状なのに
改善しないまま1年経過してしまう。
患者さんも
保護者の方も
担当医も
指導した歯科衛生士も
もやもやしてしまう。
これって、
そもそもその指導計画で合っていますか?
ということなんです。
どのくらいやれば
どんな効果が得られて
目標達成できる
これは誰もが同じ指導計画で良いとはいえず、
しかも
同じことをやっていても進捗度に差が出てくるものです。
非常に難しい問題です。
これまで
MFTは指導経験を積んだ先に
ああすればこうなる
の引き出しが増えることで
患者さんの指導の勘所が身につく
といった世界でした。
もちろんそれも重要です。
しかし、MFTの初学者なら患者さんを路頭に迷わせて良い、ということではありません。
器質的な問題がなくて舌突出癖がある場合は、
嚥下のエクササイズ
が必須です。
患者さんがやりたくないから
とか
この子には難しいだろうと決めつけたり
指導者側が勝手に必要なエクササイズを省いていませんか?
つづく

