この一ヶ月以上、何も書けなかった。
忙しかったこともあるが、胸の中にぽっかり穴が空いた様な感じだった。
整体にも何度か通い、体調は悪くはなかったけれど、虚しさが苦しさがまとわり付いていた。
原因は3月11日。
その日が近づくにつれて、特集番組が多くなっていく。
見ずにはいられない。
食い入るように見入っては、何度も涙を流した。
特に仮設住宅に入っている孤独な老人のドキュメントには、涙が出るというような悲しさではなく
言葉では表現出来ない悲しさと孤独に、胸が痛くなった。
寂しさを紛らわす為にお酒を飲んで、段々依存状態になっていく。
1人息子が会いに来て、その姿を見て何も言えない。
今一緒に居てあげられない現実に、父親に「酒を飲むな。」とは言えなかったのだろう。
老いた自分が生き残り、孫や子供を失って自分を責めて引きこもってしまった老人。
同じ地域の人と離れ離れになってしまった老人に、新しい関係をもつ気力を出せというのは酷な
ことだろう。
ボランティアの方々が色々努力をしている姿にも、ただただ頭が下がる。
1年経とうと、あの日から時間は止まっている人々が沢山いる。
合掌。