娘。2歳ほぼ2ヶ月。


キティちゃんの名作アニメシリーズにはまっております。

寝る前の楽しみなのです。
キティちゃんのアニメみて気持ちよく眠るというスタイルが確立された今、魔の2歳児の寝かしつけの大変さから解放されるためにこれからもそれを維持するべく飽きさせないようにシリーズを増やしていかなければなりません。

ちょっと気になるやつを見つけました。

「マッチ売りの少女」
です。

確か・・・最後はバッドエンディングだった気が。

他の名作はほぼハッピーエンド。

娘はアニメ見ている時は物語に入り込んでしまいます。

桃太郎では嵐の中船を漕ぐキティちゃん一行に対し
「きてぃちゃん!たいへんっ!きてぃちゃん!たいへんっ!」
と。
白雪姫では7人の小人と一緒に
「やっほー!やっほー!」
と陽気にうたっております。


この悲しい物語「マッチ売りの少女」を見せて、果たして気持ちよく眠れるのだろうか?
寝る前に泣かれたらメンドクサイです。私の自由時間が減るので。

少し悩みましたが、シリーズのネタが尽きたのであっさりと見せることにしました。

始まって数分、娘は黙って見入ってます。
物語は最初から悲しい話です。
楽しいことなど一つもありません。

今日はクリスマス。街では家路を急ぐ家族やカップルが。

他の家を覗くとおいしそうな食べ物や暖かそうな雰囲気。

キティちゃんは冷え込む中一生懸命マッチを売ります。

しかし、なかなかマッチは売れず。

寒い夜の街でキティちゃんは耐えきれず、マッチに火をつけました。

おいしそうなたべものや、死んでしまった唯一の家族だったやさしいおばあちゃんが火に映ります。

しかし、一瞬で火は消えてなくなってしまいます。

大好きだったおばあちゃんの姿が消えてしまわないように、キティちゃんはマッチをこすり続けました。

最後にはまとめて火をつけ
「おばあちゃん!なんで死んじゃったの?!わたしもそっちに連れてって!」


何とも言えない悲しみがこみ上げてきます。あまりのカワイソさに大人でも泣いてしまいます。

そして、キティちゃんは雪に埋もれて死んでしまいました。

死因は私の診断によると栄養失調+凍死です。


物語は終わりました。

私は娘の反応を待ちます。

悲しくなって眠れなくなるかもしれません。
泣いてしまうかもしれません。


すると娘は一言。

「キティちゃんねんねしてる!○○(←娘)もねんねするっ!」

・・・いたって普通です。むしろ少々機嫌がいいくらい。


やっぱりかっ!死ぬという意味は分からなかったか!



・・・娘は今日も大満足だったようで、気持ちよく眠りに入りました。



おしまい