ノルサランヘ~君を愛してる~
第36夜【鍵の真実】
ラビの前に帰って来た彼女は、ことの真相を話す。
『この鍵は、異空ノ鍵(パラレル・キー)って言ってね…異の砂時計と槍の対アクマ武器の完成形なの…もう異常は起きないよ』
"もう一人"の私が、"夢の中で"届けてくれた鍵。ユウキみたいに、幸せになってって…
「はじめは不完全だったから異常を起こしてたんだな」
『うん。…あの、ね…こうやってわかっても、未来のこと話せないみたいなの。ごめんなさい』
「お前が謝る必要はないさぁ。それに、未来なんてわからなくたって、自分の力で切り開いて、この目で書き留めていくさ(にっ)」
『そうだよね(笑)…でも…』
極力、頑張るから…
彼女の呟きは、ラビには聞こえていなかった。
彼女は、アクマ襲撃事件で行方不明扱いになっていたらしい。しかたないので、コムイに、不在にしていた理由を話した…ほとんどが嘘だが…。
「つまり、こういうことだね。…その【鍵】をなくした為に、記憶を失っていた。記憶が戻ったから、瞳の色も戻ったと。そして、アジアにある、秘密組織の一員。ここへは、依頼されて来たと…」
『はい。ホントは、ただのエクソシストとして入団し、力を貸すのが目的でした。ヘブラスカからイノセンスをもらうことも予定内だったんですが…記憶喪失は、予定外でした…』
目の色はイノセンスの不完全さのせいだったんだけどね
「もらう?…ヘブラスカは知らなかったようだが?…それに依頼とは、どういうことなんだい?」
『ヘブラスカ自身は知りませんでした。…依頼については…話せません。依頼人も同じく』
嘘八百、ごめんなさい!!!!
「そうか・・・・組織についても、本当に教えてくれないのかい?…何か事情が?」
『はい。私の組織は、こことは違って、断崖絶壁もレントゲンを撮る門番も人員もいないんです。…襲われたら、すぐにでも全滅するでしょう。…それを避ける為、信頼の置ける人であっても、話す訳にはいかないんです』
「なるほど…それじゃあ仕方ないよね…人の命ほど、尊いモノはない」
『ここの室長が、コムイ室長で、ホントに良かったです。…記憶喪失になった時も、安心できましたし…(にこり)』
これはホントのこと…あの時は、自分も状況が飲み込めてなかったから…
「そういえば、あの時、少しは自分のことを覚えていたんだよね?だから初めから、ここのことに詳しかったり、可笑しな言動をしていたんでしょ?(ニコ)」
『はい(苦笑)…やっぱ、変でしたよね?…今、思うと役目もへったくれもないですよ』
まぁ、目的は果たされてたみたいなんだけどね…この世界に来た段階で…ラビと出逢うという目的は。パラレルの輪廻に基づいて、決められていたこと…
「あはは…中途半端に覚えてたから、しかたないんじゃないかな?(笑)…あっ、そういえば君、本当の名前があるんだよね?それは教えてもらえるの?」
『あぁ~…えっと…(汗)』
「コムイぃ~、これまでの話でわかるだろ?極秘に来るはずだったんだから、最初っから偽名に決まってるじゃん。言える訳ないさぁ」
「あはははは、ごめん。そうだよね(苦笑)…じゃ、今まで通り、ソニョくんでいいかな?」
『はい!喜んで!!(にっ)』
実は、このソニョ・ハルリュって名前、気に入ってるんだ♪
「それで…早速で悪いんだけど…任務があるんだ」
今までとは、うって変わって、真剣な顔に戻るコムイ。
『あっ、でも…たまに本部に帰らないといけないんで…私のことは頭数からは外して置いてください』
時間の流れが違うみたいだけど、元の世界も時間が過ぎていくみたいだから、ちゃんと帰らないと(汗)
「じゃあさ、俺と一緒に行動って、決めとけばいんじゃね?…帰る時は、俺に言えばいいさ♪…戻って来る時も、その方が楽だろ?(笑)」
「ん~…確かにラビが、これから行く任務のことを考えると、そうかもしれないね。…ブックマンにはもう言ってあるんだけど。君達には僕と一緒に、巻き戻しの街に行ってもらいたいんだ。そして、アレンくん達とクロス元帥捜索任務についてもらいたい」
「クロス元帥さ?あの行方不明の?生きてたんさぁ?」
『元帥襲撃…エクソシストが狙われ始めた…ハートを探して、千年伯爵とノアが動き出したからですよね?アレン達とノアが接触したから…ハートの可能性を考えて…元帥を守る為、生きているとわかったクロス元帥を探しに行くんですよね?』
ついに来た…わかってたけど…辛い別れがいっぱいある。私が変えてみせるっ
「もう、そんなことまで知ってるなんて、君の組織はすごいんだね(汗)…そう、クロス元帥がどこに居るかわからない以上、アレンくんやティムキャンピーに頼るしかないんだ。それに…」
『…アレンの左目…』
今は使えない。ちゃんとサポートしないとっ。私が居ることで、どう変わってるかわからないから(汗)
「あぁ。奴らにとって、彼の左目は厄介だろうからね。狙われる可能性が高い」
『確か今、だいぶ怪我をしてるんですよね…左目も…』
「ノアにやられたらしい。リナリーも…(汗)」
「ようは、護衛みたいなもんさ?…つーか、二人だけで話通じてても、俺にはさっぱりさぁ。俺にもわかるように話してほしいさ(ムス)」
「ごめん、ごめん。すねないでよ(苦笑)」
ラビに、アレンのことと事件のことを話す。一通りの説明が終わると…
「あっ、君の団服、ボロボロになっちゃってたから、新しいの作って置いたよ」
そう言われ、新しいデザインの団服を出された。それに着替える。
「おぉ、新品いいなぁ~♪…首んとこ、オソロさ(笑)」
そう、ラビのように藍色のマフラーもセット。今回のは、コートのような長い裾はなく、ブーツでもなくなり、肩も出ないタイプだ。しかし、半ズボンや彼女が自分で作った服は、そのまま起用されている。
「中の服も、特殊な布で作ったから、衝撃も和らぐはずだよ(にこり)」
『ありがとうございます』
一通りの話を終えた二人は、司令室を後にした。二人は、これからどうしていくのか?彼女の心は、決まっているのでした。
第36夜 END
第36夜【鍵の真実】
ラビの前に帰って来た彼女は、ことの真相を話す。
『この鍵は、異空ノ鍵(パラレル・キー)って言ってね…異の砂時計と槍の対アクマ武器の完成形なの…もう異常は起きないよ』
"もう一人"の私が、"夢の中で"届けてくれた鍵。ユウキみたいに、幸せになってって…
「はじめは不完全だったから異常を起こしてたんだな」
『うん。…あの、ね…こうやってわかっても、未来のこと話せないみたいなの。ごめんなさい』
「お前が謝る必要はないさぁ。それに、未来なんてわからなくたって、自分の力で切り開いて、この目で書き留めていくさ(にっ)」
『そうだよね(笑)…でも…』
極力、頑張るから…
彼女の呟きは、ラビには聞こえていなかった。
彼女は、アクマ襲撃事件で行方不明扱いになっていたらしい。しかたないので、コムイに、不在にしていた理由を話した…ほとんどが嘘だが…。
「つまり、こういうことだね。…その【鍵】をなくした為に、記憶を失っていた。記憶が戻ったから、瞳の色も戻ったと。そして、アジアにある、秘密組織の一員。ここへは、依頼されて来たと…」
『はい。ホントは、ただのエクソシストとして入団し、力を貸すのが目的でした。ヘブラスカからイノセンスをもらうことも予定内だったんですが…記憶喪失は、予定外でした…』
目の色はイノセンスの不完全さのせいだったんだけどね
「もらう?…ヘブラスカは知らなかったようだが?…それに依頼とは、どういうことなんだい?」
『ヘブラスカ自身は知りませんでした。…依頼については…話せません。依頼人も同じく』
嘘八百、ごめんなさい!!!!
「そうか・・・・組織についても、本当に教えてくれないのかい?…何か事情が?」
『はい。私の組織は、こことは違って、断崖絶壁もレントゲンを撮る門番も人員もいないんです。…襲われたら、すぐにでも全滅するでしょう。…それを避ける為、信頼の置ける人であっても、話す訳にはいかないんです』
「なるほど…それじゃあ仕方ないよね…人の命ほど、尊いモノはない」
『ここの室長が、コムイ室長で、ホントに良かったです。…記憶喪失になった時も、安心できましたし…(にこり)』
これはホントのこと…あの時は、自分も状況が飲み込めてなかったから…
「そういえば、あの時、少しは自分のことを覚えていたんだよね?だから初めから、ここのことに詳しかったり、可笑しな言動をしていたんでしょ?(ニコ)」
『はい(苦笑)…やっぱ、変でしたよね?…今、思うと役目もへったくれもないですよ』
まぁ、目的は果たされてたみたいなんだけどね…この世界に来た段階で…ラビと出逢うという目的は。パラレルの輪廻に基づいて、決められていたこと…
「あはは…中途半端に覚えてたから、しかたないんじゃないかな?(笑)…あっ、そういえば君、本当の名前があるんだよね?それは教えてもらえるの?」
『あぁ~…えっと…(汗)』
「コムイぃ~、これまでの話でわかるだろ?極秘に来るはずだったんだから、最初っから偽名に決まってるじゃん。言える訳ないさぁ」
「あはははは、ごめん。そうだよね(苦笑)…じゃ、今まで通り、ソニョくんでいいかな?」
『はい!喜んで!!(にっ)』
実は、このソニョ・ハルリュって名前、気に入ってるんだ♪
「それで…早速で悪いんだけど…任務があるんだ」
今までとは、うって変わって、真剣な顔に戻るコムイ。
『あっ、でも…たまに本部に帰らないといけないんで…私のことは頭数からは外して置いてください』
時間の流れが違うみたいだけど、元の世界も時間が過ぎていくみたいだから、ちゃんと帰らないと(汗)
「じゃあさ、俺と一緒に行動って、決めとけばいんじゃね?…帰る時は、俺に言えばいいさ♪…戻って来る時も、その方が楽だろ?(笑)」
「ん~…確かにラビが、これから行く任務のことを考えると、そうかもしれないね。…ブックマンにはもう言ってあるんだけど。君達には僕と一緒に、巻き戻しの街に行ってもらいたいんだ。そして、アレンくん達とクロス元帥捜索任務についてもらいたい」
「クロス元帥さ?あの行方不明の?生きてたんさぁ?」
『元帥襲撃…エクソシストが狙われ始めた…ハートを探して、千年伯爵とノアが動き出したからですよね?アレン達とノアが接触したから…ハートの可能性を考えて…元帥を守る為、生きているとわかったクロス元帥を探しに行くんですよね?』
ついに来た…わかってたけど…辛い別れがいっぱいある。私が変えてみせるっ
「もう、そんなことまで知ってるなんて、君の組織はすごいんだね(汗)…そう、クロス元帥がどこに居るかわからない以上、アレンくんやティムキャンピーに頼るしかないんだ。それに…」
『…アレンの左目…』
今は使えない。ちゃんとサポートしないとっ。私が居ることで、どう変わってるかわからないから(汗)
「あぁ。奴らにとって、彼の左目は厄介だろうからね。狙われる可能性が高い」
『確か今、だいぶ怪我をしてるんですよね…左目も…』
「ノアにやられたらしい。リナリーも…(汗)」
「ようは、護衛みたいなもんさ?…つーか、二人だけで話通じてても、俺にはさっぱりさぁ。俺にもわかるように話してほしいさ(ムス)」
「ごめん、ごめん。すねないでよ(苦笑)」
ラビに、アレンのことと事件のことを話す。一通りの説明が終わると…
「あっ、君の団服、ボロボロになっちゃってたから、新しいの作って置いたよ」
そう言われ、新しいデザインの団服を出された。それに着替える。
「おぉ、新品いいなぁ~♪…首んとこ、オソロさ(笑)」
そう、ラビのように藍色のマフラーもセット。今回のは、コートのような長い裾はなく、ブーツでもなくなり、肩も出ないタイプだ。しかし、半ズボンや彼女が自分で作った服は、そのまま起用されている。
「中の服も、特殊な布で作ったから、衝撃も和らぐはずだよ(にこり)」
『ありがとうございます』
一通りの話を終えた二人は、司令室を後にした。二人は、これからどうしていくのか?彼女の心は、決まっているのでした。
第36夜 END