ノルサランヘ~君を愛してる~
第30夜【ダグとコレット】
少々、時間はさかのぼり、彼女と別れたラビ。自室へと向かっていた。その途中で、コムイと会い、アレンの話を聞く。それから、ダグが帰って来たことも知らされた。
「あっ、そういえば…もうソニョくんには会ったのかい?…君が帰って来るのを待ってたみたいだよ(にこり)」
「おう、さっきまで一緒に居たさぁ~…てかさ、コムイ!…あんま、ソニョに無茶させんなよっ。体の調子が悪いみたいなんだからさぁ(ムス)」
「そのことに関しては、申し訳ないと思っているよ。彼女しか居なかったにせよ、傷が治ってからにするべきだった。無事に帰って来たからいいものの…彼女の身を危険にさらしてしまった…」
「わかればいいさぁ」
ラビのいつにない態度を見て、コムイは、なんだか微笑ましい気分になった。
「ラビは、彼女のことが心配で仕方ないんだね(ボソッ)あっ…そういえば…ソニョくんが、ダグも入れて、三人で街に行くとか言っていたから…彼とも仲が良くなっていたみたいだよ(にこり)」
「へぇ~…さっきは、何も言ってなかったさぁ。…まぁ、三人で街っていうのもいいさ♪…てか、コレットのことも聞きたいし…」
「何それ?(キョトン)」
「いや、こっちの話(ニヤニヤ)」
そんなこんなで、コムイと別れ、自室に帰ったラビ。ベッドに寝転んで、任務のことを思い出していた。
「ダグの奴、ちゃんとリボン渡せたかなぁ~」
コレットも、嬉しそうだったし、うまく行くといいさ♪…あぁ…でも、うまくってちょっと違うか?ん~・・・・まっ、いっか。それにしても、ソニョの奴、ダグといつ、街の話するほど仲良くなったんさぁ
「つーか俺はのけ者さ?」
どっちも、そんなこと言ってなかったさ(ムス)
少しむくれるラビ。しかし、その時…。
ここは、うって変わって、レベル2と交戦中の彼女。にやりと笑うドビーは、ゆらゆらと揺れながら飛んでいた。しかし、そんなとこ見ている余裕はない。
『速いっ(汗)』
…わかってたけど…私じゃ、目で追えないっ
鎧だから重くて遅いなどという発想は通用しないほど、このレベル2は素早い。彼女がギリギリ交わせているのは、対アクマ武器のお陰だ。なぜなら、イノセンスが彼女の動きをサポートし、無意識に腕を動かして、対アクマ武器で受け止めているからだ。キンキンと鉄のぶつかる音が、広い廊下に響く。そして、騎士の鉄槍と彼女の槍が組み合った。
くっ(汗)・・・・やっぱ、力押しじゃ勝てないっ。かといって、避けるのにも限界が…どうすれば…(汗)それに、私までこんな気持ちになるなんて…
彼女は、レベル2を見つめながら呟いた。
『ダグ…ごめんね…ホントは、あなたを助けたかったんだよ』
私は、コレットだって、助けられたのに
彼女の言葉でドビーはゆらゆらと揺れるのを止めた。レベル2も動きを止め、彼女から距離を取る。
「なに言ってんだお前?」
ドビーを睨み付け…
『あんたさえいなければっ、ダグは!』
「フンッ、いけないことだって知っていながら、みんな繰り返すんだ。俺が居なくたって、どんな奴でも、すがり付いてくんだよ」
『そんなこと、わからないでしょっ!?』
「わかるさっ!馬鹿な人間達を大勢、見てきたからなぁ!(笑)コイツだって…」
ドビーが悠長に語る。彼女の中には怒りが込み上げていた。話したのは、ほんの些細なことだったけど…小説を読んで、憎めないダグが好きだった…優しすぎるダグが。だから、ダグを悪く言うのが許せない。会った瞬間に、破壊して置けばよかったと思った程に、怒りに燃えていた。
「ホント、馬鹿だよ。ファインダーのくせして…『断罪ノ槍(ロンギヌス)!!!!!!(怒)』
彼女の変化に気づいていれば、交わせたかもしれない。ドビーは、空気の圧力により、弾け飛んだ。
『…今なら、"あの時"のラビの気持ちが、痛いほどわかるよ…(ボソッ)』
小説で、ラビがドビーを破壊したところを思い出していた。ラビの本質を見抜いていたダグ。だからこそ、今のラビがいると言っていいと、彼女は思っている。今回の任務で、ラビは一層、優しさを増した。親しくなった者を、"破壊"しなくてはいけないこの状況…教団に来たばかりのラビなら、苦にならなかったであろう状況…親しくなった苦しみをじかに受けてしまう現在。それを知っていたからこそ、彼女は初めから未来を変えたかった。
『…コレット…私があなたを、苦しみから解放してあげるからね』
とても幼くて幸の薄かった少女…それがやっと、ダグのお陰で幸せになるはずだったのに…無下に殺され、終いには呼び戻された。そして、人を殺す醜さに苦しみ、レベル2まで成長してしまう。コレットには、なんの罪もないのに…優しい良い子なのに…。いや、わかってるんだ彼女だって…みんな、ただの物語の登場人物だってことくらい…。だけど、大好きになっちゃったんだから仕方ないじゃない。好きな人達を助けたい、彼女はそう思ったのだ。
彼女は気持ちを新たに、レベル2に立ち向かう。囚われたコレットの魂を救う為に…ラビの為に…。
コイツは、素早すぎて断罪ノ槍(ロンギヌス)は当たらない…それなら…!
レベル2から間合いを取り
『海王ノ矛(ポセイドン・ザ・ジャベリン)!!』
レベル2は、追尾してくる水槍を避けつつ、向かって来た。彼女も玉々(ギョクギョク)で避ける。隙をつき、断罪ノ槍(ロンギヌス)を放つが、弾かれてしまった。
クソッ、威力が足りないのか?
攻撃を避けながら、海王ノ矛(ポセイドン・ザ・ジャベリン)を再び放つ。すると、今度は、数発当たった。しかし、傷一つ付いていない。
そんなっ!こんなに強くなったのに…私じゃ、ダメなのか…?(汗)
彼女の動揺を見抜いたのか、瞬時に彼女の背後に回り、突進して来た。彼女は避けきれず、前に怪我をした場所を、再び強打される。
うっ(汗)…治ったはずなのに…ダメ、イタイッ
腕の痛みでへたり込んでしまう彼女。傷は完全に完治していなかったようだ。レベル2は、そこにまたしても突進しようと走って来る。
や、ヤバいっ!今度こそ、避けきれない(汗)
そう思った瞬間…
「劫火灰燼(ごうかかいじん)…火判!」
背後から声が聞こえ、彼女の横を炎の竜がすり抜けていった。それは、騎士姿のレベル2を襲い、消し飛ばす。破壊されたレベル2が居た場所には…白いリボン…。
「…っ!?(びっくり)そ、そのリボンはっ、ダグがコレットにやるはずだった!・・・・まさかっ!!(汗)」
後ろを振り向きながら、彼女は言う。
『そう…だよ…ラビ。あれは、ダグの皮を被った、コレットだったの』
あぁ…私は結局、未来を変えることが出来なかった…反対に、助けられちゃったよ
「なんで、そんなことになってるんさ?(汗)」
この瞬間が過ぎたことで、真実を話すことが出来る彼女。彼女はラビに、未来を変えたかったことを話すのだった。本当に、未来は変わらなかったのか?そんなことはないのでした。
第30夜 END
第30夜【ダグとコレット】
少々、時間はさかのぼり、彼女と別れたラビ。自室へと向かっていた。その途中で、コムイと会い、アレンの話を聞く。それから、ダグが帰って来たことも知らされた。
「あっ、そういえば…もうソニョくんには会ったのかい?…君が帰って来るのを待ってたみたいだよ(にこり)」
「おう、さっきまで一緒に居たさぁ~…てかさ、コムイ!…あんま、ソニョに無茶させんなよっ。体の調子が悪いみたいなんだからさぁ(ムス)」
「そのことに関しては、申し訳ないと思っているよ。彼女しか居なかったにせよ、傷が治ってからにするべきだった。無事に帰って来たからいいものの…彼女の身を危険にさらしてしまった…」
「わかればいいさぁ」
ラビのいつにない態度を見て、コムイは、なんだか微笑ましい気分になった。
「ラビは、彼女のことが心配で仕方ないんだね(ボソッ)あっ…そういえば…ソニョくんが、ダグも入れて、三人で街に行くとか言っていたから…彼とも仲が良くなっていたみたいだよ(にこり)」
「へぇ~…さっきは、何も言ってなかったさぁ。…まぁ、三人で街っていうのもいいさ♪…てか、コレットのことも聞きたいし…」
「何それ?(キョトン)」
「いや、こっちの話(ニヤニヤ)」
そんなこんなで、コムイと別れ、自室に帰ったラビ。ベッドに寝転んで、任務のことを思い出していた。
「ダグの奴、ちゃんとリボン渡せたかなぁ~」
コレットも、嬉しそうだったし、うまく行くといいさ♪…あぁ…でも、うまくってちょっと違うか?ん~・・・・まっ、いっか。それにしても、ソニョの奴、ダグといつ、街の話するほど仲良くなったんさぁ
「つーか俺はのけ者さ?」
どっちも、そんなこと言ってなかったさ(ムス)
少しむくれるラビ。しかし、その時…。
ここは、うって変わって、レベル2と交戦中の彼女。にやりと笑うドビーは、ゆらゆらと揺れながら飛んでいた。しかし、そんなとこ見ている余裕はない。
『速いっ(汗)』
…わかってたけど…私じゃ、目で追えないっ
鎧だから重くて遅いなどという発想は通用しないほど、このレベル2は素早い。彼女がギリギリ交わせているのは、対アクマ武器のお陰だ。なぜなら、イノセンスが彼女の動きをサポートし、無意識に腕を動かして、対アクマ武器で受け止めているからだ。キンキンと鉄のぶつかる音が、広い廊下に響く。そして、騎士の鉄槍と彼女の槍が組み合った。
くっ(汗)・・・・やっぱ、力押しじゃ勝てないっ。かといって、避けるのにも限界が…どうすれば…(汗)それに、私までこんな気持ちになるなんて…
彼女は、レベル2を見つめながら呟いた。
『ダグ…ごめんね…ホントは、あなたを助けたかったんだよ』
私は、コレットだって、助けられたのに
彼女の言葉でドビーはゆらゆらと揺れるのを止めた。レベル2も動きを止め、彼女から距離を取る。
「なに言ってんだお前?」
ドビーを睨み付け…
『あんたさえいなければっ、ダグは!』
「フンッ、いけないことだって知っていながら、みんな繰り返すんだ。俺が居なくたって、どんな奴でも、すがり付いてくんだよ」
『そんなこと、わからないでしょっ!?』
「わかるさっ!馬鹿な人間達を大勢、見てきたからなぁ!(笑)コイツだって…」
ドビーが悠長に語る。彼女の中には怒りが込み上げていた。話したのは、ほんの些細なことだったけど…小説を読んで、憎めないダグが好きだった…優しすぎるダグが。だから、ダグを悪く言うのが許せない。会った瞬間に、破壊して置けばよかったと思った程に、怒りに燃えていた。
「ホント、馬鹿だよ。ファインダーのくせして…『断罪ノ槍(ロンギヌス)!!!!!!(怒)』
彼女の変化に気づいていれば、交わせたかもしれない。ドビーは、空気の圧力により、弾け飛んだ。
『…今なら、"あの時"のラビの気持ちが、痛いほどわかるよ…(ボソッ)』
小説で、ラビがドビーを破壊したところを思い出していた。ラビの本質を見抜いていたダグ。だからこそ、今のラビがいると言っていいと、彼女は思っている。今回の任務で、ラビは一層、優しさを増した。親しくなった者を、"破壊"しなくてはいけないこの状況…教団に来たばかりのラビなら、苦にならなかったであろう状況…親しくなった苦しみをじかに受けてしまう現在。それを知っていたからこそ、彼女は初めから未来を変えたかった。
『…コレット…私があなたを、苦しみから解放してあげるからね』
とても幼くて幸の薄かった少女…それがやっと、ダグのお陰で幸せになるはずだったのに…無下に殺され、終いには呼び戻された。そして、人を殺す醜さに苦しみ、レベル2まで成長してしまう。コレットには、なんの罪もないのに…優しい良い子なのに…。いや、わかってるんだ彼女だって…みんな、ただの物語の登場人物だってことくらい…。だけど、大好きになっちゃったんだから仕方ないじゃない。好きな人達を助けたい、彼女はそう思ったのだ。
彼女は気持ちを新たに、レベル2に立ち向かう。囚われたコレットの魂を救う為に…ラビの為に…。
コイツは、素早すぎて断罪ノ槍(ロンギヌス)は当たらない…それなら…!
レベル2から間合いを取り
『海王ノ矛(ポセイドン・ザ・ジャベリン)!!』
レベル2は、追尾してくる水槍を避けつつ、向かって来た。彼女も玉々(ギョクギョク)で避ける。隙をつき、断罪ノ槍(ロンギヌス)を放つが、弾かれてしまった。
クソッ、威力が足りないのか?
攻撃を避けながら、海王ノ矛(ポセイドン・ザ・ジャベリン)を再び放つ。すると、今度は、数発当たった。しかし、傷一つ付いていない。
そんなっ!こんなに強くなったのに…私じゃ、ダメなのか…?(汗)
彼女の動揺を見抜いたのか、瞬時に彼女の背後に回り、突進して来た。彼女は避けきれず、前に怪我をした場所を、再び強打される。
うっ(汗)…治ったはずなのに…ダメ、イタイッ
腕の痛みでへたり込んでしまう彼女。傷は完全に完治していなかったようだ。レベル2は、そこにまたしても突進しようと走って来る。
や、ヤバいっ!今度こそ、避けきれない(汗)
そう思った瞬間…
「劫火灰燼(ごうかかいじん)…火判!」
背後から声が聞こえ、彼女の横を炎の竜がすり抜けていった。それは、騎士姿のレベル2を襲い、消し飛ばす。破壊されたレベル2が居た場所には…白いリボン…。
「…っ!?(びっくり)そ、そのリボンはっ、ダグがコレットにやるはずだった!・・・・まさかっ!!(汗)」
後ろを振り向きながら、彼女は言う。
『そう…だよ…ラビ。あれは、ダグの皮を被った、コレットだったの』
あぁ…私は結局、未来を変えることが出来なかった…反対に、助けられちゃったよ
「なんで、そんなことになってるんさ?(汗)」
この瞬間が過ぎたことで、真実を話すことが出来る彼女。彼女はラビに、未来を変えたかったことを話すのだった。本当に、未来は変わらなかったのか?そんなことはないのでした。
第30夜 END