ノルサランヘ~君を愛してる~

第2夜【異空の往来者】


リーバー班長が、ヘブラスカが私に会いたいと伝えに来た。

「どういうことだい?ヘブラスカにはまだ、彼女のこと、言ってないはずだけど」

「俺もわかんないすよ(汗)…突然、無線が入って、今、来た子を連れてきてくれって…」

「とりあえず、行かないとだね」

『はいっ、私、ヘブラスカに会いに行きます』
というか、会いたい!
「体調は大丈夫みたいだね(微笑)」

『はい!(笑)』

「あぁ~…取り込み中、悪いんだけど…なんか着てくれさ(汗)…リナリー、頼んだの持って来た?」

「一応、持って来たわ」

『え?』
なんか着てって、私・・・・っ!?
『これって…!////』
ラビの団服!?ターバンしてるのに団服じゃないと思ってたら、私が着てるよぉ!(汗)…の前に、私、これしか着てない!?下着もっ!?なんでっ(青ざめ)
「ラビ、ちゃんと説明してあげてっ。動揺しちゃってるわ(汗)」

「ソニョ、あのな?俺がお前を見つけたんだけどさ…そん時、この布に包まれてただけだったから、俺の服を着せて、ここまで運んだんさっ。…あっ、別に見てないからな(汗)」
そう言いながら、私がくるまっていた布を見せてくれる。それは、紛れもなく、私が着ていたはずの服と同じ布だった。

どういうこと?…なんで、ただの布になっちゃってるのよっ。…この時代にはない技術で作られた服だったから?だから布に?そんな…(汗)てか、見てないって言ってるけどさ…ホントかな?(泣)

布を手に、黙ってしまった彼女を見て、ラビは困ってしまう。
「えと…ソニョ?…そんな気を落とすなさ(汗)」
ん?…気を落とすな?・・・・・っ!
『やっぱ、見たんだっ!』

「へ?(汗)」

『気を落とすなって、自分に後ろめたいことがあるから出た言葉でしょ!?(怒)』
そう怒鳴って、布をラビに投げつける。
「わっ!ご、ごめんさぁ~、ソニョ。あれは事故さぁ(汗)」

『むぅ~(ムス)』
やっぱりぃ
「この通りさぁ(汗)」

『・フンッ・・・・もういいよ。…団服、ありがとう…(ボソッ)』
しかたない。そんじょそこらの奴に見られるよか、ラビでよかったと思った方がましだ
「どういたしましてさぁ(にっ)」

「それじゃ、ソニョ。これ履いて、靴はこれよ……ほら、男の人は一旦外に出ててくれるっ」
着替えをする為に、リナリーが男共を、医務室から追い出していく。そして、女性だけになった。
「これで、ベッドから出られるわね(微笑)」
ラビの団服だけな為、動いたら見えてしまいそうだったのだ。下着ないんで、いろいろと。それはさておき、一先ず、リナリーが持って来てくれたスカートを履く。
『わぁ…これ、可愛い…』

「気に入ってくれたなら嬉しいわ。よかったら、もらって」

『いいの!?ありがとう(にっ)』
嬉しい!リナリーから服、もらっちゃったっ
「上はこれがいいと思うんだけど…」

『あっ』
そだよね…着替えるんだから、これ、脱がなきゃだよね…もっと、着てたかったな
「ソニョ?…どうしたの?」

『え?…いや…(苦笑)』
脱ぎたくないなぁ

そんなことを思ってしまう。苦笑いをする彼女を見たリナリーは、何を思ったのか、思いもしないことを言った。
「・・・・一先ず、それで行く?」

『え?…でも…(汗)』

「少し、ラビに借りておきましょう?…上は忘れちゃったわ(にこり)」
忘れたなど、嘘だとわかった。さっきまで、選んでいたから。
『リナリー…』
私が団服、脱ぎたくないことに気づいて…
「ほら、外で待ってる兄さん達のところに行って。上は今度、一緒に選びましょ(微笑)」

『…ありがとう…行ってくるね(微笑)』
リナリーの笑顔に見送られながら、医務室を出る。外には、ラビと室長だけになっていた。
「あれぇ?上はどうしたんさぁ?」

『忘れちゃったんだって。だから、少しの間、貸してくれる?(苦笑)』

「忘れたならしかたないさぁ」

「それじゃぁ行こうか」
こうして、医務室から出て、ヘブラスカのところへ。私は、場所を確認するように、教団内を見ながら歩いた。その途中、不意によろける。
「おっと…大丈夫さぁ?」

『あっ、ありがとう///』
きゃぁ~、ラビに支えられるなんてっ。嬉しすぎ
「さっきからお前、ちょっと歩き方、変だけど…どっか調子悪いんさ?」

『そういえば…背中が…』
あれ?なんで背中をぶつけたんだっけ?

背中を痛めた状況を、どうしても思い出せなかった。考え込んでしまった彼女を見て、ラビは話を変える。
「そんじゃ、俺を支えに歩けばいいさぁ~…それとも…また運んでやろうかぁ?(にっ)」

『なっ!///…別に、自分で歩けるもん(ムス)』
ん?…わざと話を変えてくれた…?

そんなことを考えながら歩いた。時折よろける彼女を、ラビは、そっと支える。ほとんど、支えられていたようなものだった。そんな夢みたいな状況のまま、目的の場所に到着する。

「ヘブラスカ、連れてきたよ。この子が、ご指名のソニョ・ハルリュくん…実は、記憶喪失みたいでね…これは、仮の名前だよ(苦笑)」
わぁ…ヘブラスカだっ。ホントに不思議な感じだなぁ…何も知らずに掴まれたら、こりゃ驚くわな、うん

そんなことはさておき、話が進む。
「それより、なんでコイツが居るってわかったんさ?」

「それは…これを見ればわかる…」
そう言った瞬間、光が飛んでくる。それは、私の前で止まった。

なに?なにが起きてるの?
「イノセンスがソニョを選んだんさ!?(びっくり)」

「そう…このイノセンスが急に反応をしめしたんだ…適合者が現れたと思い、呼んだのだ」

「それで、知らせてもいないのに、彼女のことを知っていたんだね」

「あぁ。…さぁ…そのイノセンスに触れるんだ」

『あっ、はい!(汗)』
諭され、光に触れる。一瞬、瞬いたと思ったら、手の上に刃が三つある槍が乗っていた。
「加工もせずに、もう武器の形なんて、あるんさ?(汗)」

「ちゃんとしたのは初めて見たよ(汗)」

『これが、私の対アクマ武器?私が…エクソシスト…?』
私なんかでいいのかな?嬉しいような…なんか複雑…運動神経なんて平均的なんだけど(汗)
「え?…お前…なんでそのこと知ってるんさ?(びっくり)」

『え?(汗)』

「つーか、その服が団服だってことも気づいてたよな?誰も言ってなかったのに…ヘブラスカにも驚かなかったしさぁ…」
ヤバいっ、どうしよう(汗)
「なぁ、なんでさ?お前は何者さぁ?」

『・・・・わかんない』

「え?」

『わかんないけど…ここのことは、よく知ってるの…ここが、黒の教団と言って、世界を終焉へと導こうとしている千年伯爵を、阻止しようとしていること。千年伯爵がダークマターを使って、悲劇を材料にアクマを作っていることも。アクマはエクソシストの対アクマ武器でしか破壊できないことも知ってる』
これで記憶喪失って変かな(汗)
「本当にお前…何者さ…?(びっくり)」

「驚いたなぁ(汗)…でも…説明の必要がないのは助かるよ(苦笑)」

『私、変ですよね(汗)』

「記憶を失っているということは、思い出したら、ここに来た理由も、経緯もわかるってことだ。気にしなくていいよ(微笑)」

『室長…ありがとう…(苦笑)』
嘘ついてるみたいで…なんか、後ろめたいな…

うつむいていると、ヘブラスカが槍に触れた。
「…ソニョ・ハルリュ…お前のイノセンスは、黒い未来で、光輝な【異空の往来者】を生むだろう。私には、そう感じられた」

『光輝な異空の往来者?』
どういう意味?(汗)
「きっと君のことだよ(にこり)…さて…黒の教団にようこそ、ソニョ・ハルリュくん♪」

『あ…はい!(微笑)』


彼女の思いもしない出来事が連発して起きる、憧れの世界。そこに来ただけではなく、エクソシストにまでなってしまった。ヘブラスカが予言した異空の往来者とは、どういう意味なのか?彼女にはまだ、わからないのでした。


第2夜 END