「…どうしよ…(汗)」
ガブリエルは、食堂に来て、食べる物を注文、受け取り、さて座る席はと見回していた。しかし、今の時間帯は、ちょうど込み合う時間。どう見ても、空席が見当たらない。なおも、探していると…
「あっ!…ガブリエルっ、もしかして席を探しているんですか?」
そう、声をかけてきたのは、食べ終わったらしき皿を数十枚持つ、団服で白髪(はくはつ)の少年…アレン・ウォーカー…。彼との任務は、まだないが、よく食堂で顔を合わせていた。
僕が頷いたのを確認したアレンは…
「僕の隣、空いてますよ…もしよかったら、ご一緒しましょう(微笑)」
と言う。しかし、明らかに食べ終わりました的に皿を持っている為、思わず…
「お前、団服じゃん…これから任務か、部屋で寝るんじゃねぇの?…食べ終わりだろ?」
「いえ、先ほど帰って来たばかりです。…とても、お腹がすいていたので、そのまま食堂に来ました」
アレンは、照れたように苦笑いをした。
「そうだったのか…お帰り…」
そう言うと、一瞬、驚いてから嬉しそうに微笑み。
「ただいま!」
アレンは、教団を帰ってくる場所…ホーム…としている。僕も最近、そう思うようになってきた。
「では、席に案内しますから、ちょっと待っててください」
そう言うと、皿を置きに行く。それから、戻って来ると、また、手に何か持っていた。
「お前、まだ食べるんだな」
「はい、今度はデザートです(にこり)」
なんとも幸せそうに、微笑むアレン。もう、苦笑いしか出ない。
「では、案内しますね」
そう言って歩き出すアレンに着いて行く。少しこちらを振り返った彼が…
「ところで…餡蜜と羊羹(ようかん)と…ガブリエル?…また和菓子ばっかりですけど、まさか朝食ですか?(汗)」
「そうだけど…なに?」
「なにって…僕も人のこと言えませんけど…もう少し、バランスよく食べた方がいいんじゃないんですか?(汗)」
「考えとくよ」
そんな会話をしていると、やたらに、席が空いているところにたどり着いた。
「え?(汗)何でここ、他より席が空いてるんだ?」
「それはですね…前まで神田が居たからですよ…少し前までは、ミカエルとラビも居ましたけど」
「神田がぁ?(怒)」
「はい。そういえば、ガブリエルも神田と仲が悪いんでしたね(苦笑)」
「和菓子が不味くなる…この話は終わりだ…」
「あはははは…(汗)」
そんなこんなで、彼らは、大量の食べ物を食べ始める。実は、二人揃って、寄生型のイノセンスな為、他人の倍は食べるのだ。しかも、このふたり、教団内の1位2位を争うほど。だから、彼らの回りに席が空いていても、誰一人として座る者はいない…料理があるから…。
ある意味、混んでいる今、迷惑な二人組である。