「あっ!…ミカエル!…ラビ!!こんなところで何してるんですかぁ?」
自室に向かって、ラビと話ながら歩いていると、前から白髪(はくはつ)の少年が小走りで向かって来るところだった。
「おっ、アレンさぁ…団服ってことは、これから任務かぁ…?」
「いえ、今帰ってきたところです」
この可愛らしい笑顔の彼は、アレン・ウォーカー。僕より半年あとに教団へとやって来た…一緒の任務はまだない…。彼は、クロス・マリアン元帥の弟子なのだが、借金を肩代わりさせられていて、かなり、苦労しているらしい。
「そうなのかぁ…」
アレンの言葉を聞いたラビが、不意に、こちらを盗み見て、にっとする。何が言いたいのか、すぐにわかり、ため息をした。そして…
「「おかえり」」
声を合わせて言う。アレンは、一瞬、驚いた顔をするが、すぐに…
「ただいま!(にこり)」
そう嬉しそうに笑った。彼は、教団を帰って来る場所、ホームとしている。僕も、エクソシストになった日から、帰るべきホームと思うようになった。
「今帰ったってことは、これから部屋に戻って寝るんさ?」
実は、任務は休まる暇がない事もあり、寝ずにという事も多々ある。なので、帰って来たら皆、大抵、疲れで寝てしまうのだ。だから、唯一、気の抜ける休みは、かなり貴重。しかし、今回は違ったらしい。
「いえ、それほど疲れていないので、これから食堂に行こうかと思いまして」
お腹空いちゃいましたっと言って、照れたように苦笑いをした。
「じゃぁ、俺らも行くさ♪…なっ、ミカエル…?(笑)」
「なんで僕まで」
「検査で疲れてるだろぉ?エネルギーを入れないと体に悪いさぁ~」
「あっ、そういえば、ミカエルの最終検査が今日でしたね…同じ寄生型だからよくわかります…任務より検査の方が疲れますよね(苦笑)」
そう、僕はアレンと同じ、寄生型の適合者だ。イノセンスは背中にあり、天使のような翼型をしている。ラビに、お前にはピッタリなイノセンスだなって言われた…僕の名前が、神話とかに出てくる天使と同じだかららしい…。
あれ?話がずれたぜ。
寄生型だから麻酔をして治療するのだが、なんとなく触られた感覚がある。それを思い出し、顔一面で不機嫌さを表した。
「いじくりまわされる感覚がさらに嫌」
「そうですよね。特に、あのドリル…あれだけは、もう勘弁していただきたいです(汗)」
「えっ?…ドリル…?」
「あれ?…ミカエルはドリルでやられた事ないんですか…?」
「ないない!!ドリルとかありえないし!(汗)」
「そのありえないを、ここに来た初日にやられた僕って、どうなんでしょう?(泣)」
「初日!?…あの、神田にやられた傷、ドリルでやられたのかよ!(汗)」
「…はい…」
「ユウも容赦ないけど…コムイもなかなかさぁ…(汗)」
「だな…(汗)」
アレンは、教団に来た日、門番のレントゲン検査で、アクマと誤認された。その時、神田に抜刀され、イノセンスに傷をつけたのだ。
彼曰く、その傷はドリルで直されたらしい…室長、何考えてんだか…(汗)